魚沼市

新潟県魚沼市でつくられるワインの特徴とは

   

新潟県魚沼市の気候・風土

魚沼市は新潟県中越地方の南東部に位置し、周囲を山に囲まれた盆地だ。稲作が盛んで、魚沼産コシヒカリは日本の中でもトップクラスのブランド米として有名。また日本有数の豪雪地帯で、記録的な豪雪を過去に何度も記録し、特別豪雪地帯として指定されている。

魚沼市の中でも南魚沼地域は、年間の寒暖差が大きく、ぶどうの栽培に適していると言える。ヨーロッパ式の垣根を利用したぶどう栽培が行われており、冬は垣根を崩してぶどうを寝かせた状態で越冬させる。

Niigata Photowalk #21 Minauonuma 新潟フォトウォーク #21 南魚沼酒蔵めぐり

新潟県魚沼市のワインの特徴

魚沼市のワインといえば、アグリコア越後ワイナリーのワインが有名だ。同ワイナリーでは、メルロ、カベルネ・ソーヴィニヨンシャルドネといったヨーロッパ産ぶどう品種を栽培しており、それらを主体にしたワインを複数銘柄作っている。

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ワイナリーには地上2階・地下1階分の高さの雪室があり、ここでは250トンもの雪を貯蔵することが可能だ。この雪によって低温熟成と貯蔵のための温度コントロールが行われている。

赤ワインは力強い味わいと樽香のバランスが絶妙な「越後カベルネ」、柔らかな渋みと深い味わいの「越後メルロ」、白ワインと果実味のバランスが心地よい「越後シャルドネ」のほか、デイリーワインとして使えるリーズナブルな値段の「越後ワイン」シリーズや、その年の最も出来の良いぶどうを厳選した「ドメーヌ越後」シリーズ、またスパークリングワインなど、さまざまな価格帯でラインアップされている。

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代表的な生産者

魚沼市にあるワイナリーは、1975年創業のアグリコア越後ワイナリーのみ。同ワイナリーでは低農薬・有機農法を採用したぶどう栽培が進められている。新潟県で初めてヨーロッパ式垣根を利用したワイナリーであり、また豪雪地帯の利を生かした雪室貯蔵を行っている。

同ワイナリーは訪問者向けの見学ツアー、並びにレストランも併設し、現地では同社のさまざまなワインのテイスティングも受け付けている。

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エピソード

ワイン醸造の立役者である雪室であるが、屋根に積もった雪が自然に落下し貯蔵される仕組みとなっている。その奥にワインの貯蔵庫があり、ホワイトオーク材の樽に入れられたワインが熟成を重ねる。

その他、梅雨からぶどうを守る栽培方式などのさまざまな工夫により、良質なぶどうを安定栽培することに成功している。

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新潟県魚沼市の代表的なワイン

・越後ワイン 赤・白/アグリコア越後ワイナリー
・越後雪季 赤・白/アグリコア越後ワイナリー
・越後カベルネ/アグリコア越後ワイナリー
・越後メルロ/アグリコア越後ワイナリー
・越後シャルドネ/アグリコア越後ワイナリー
・ドメーヌ・越後カベルネ/アグリコア越後ワイナリー
・ドメーヌ・越後メルロ/アグリコア越後ワイナリー
・キュベ・越後シャルドネ・シュール・リー/アグリコア越後ワイナリー

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