コルチャグア・バレーの気候・風土
コルチャグア・バレーはラペル・バレーの南部に当たり、サンティアゴからは車で2時間半ほどで着く。
この地の寒暖差も大きいが、隣接するカチャポアル・バレーに比べて海風の影響を強く受け、全体的に気候はマイポあたりより涼しいと言える。
平野部は肥沃だが山麓に近づくにつれて土壌は痩せ、丘陵地帯で栽培されるぶどうは厳しい条件の中で味わいが凝縮する。
近年、この地区のぶどうを利用したプレミアムなワインが多く生産され、「第2のナパ・バレー」と期待されている土地だ。
コルチャグア・バレーのワインの特徴
ワイナリーは平野部と丘陵地にあり、平野部ではカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロー、丘陵地ではカルメネールに注力する生産者が多い。
中でも、カベルネ・ソーヴィニヨンの栽培面積は大きく拡大してきている。近年ではシラーの栽培も増えており、こちらも良質のワインが期待されている。
この地に注目する世界の有名ワイナリーは多く、地元ワイナリーとの合弁プロジェクトが進められている。
代表的な生産者
アンデスの雪解け水をぶどう畑に運ぶティンギリリカ川のまわりにワイナリーが点在する。
ここにはチリ有数の良質なワイナリーが集まり、協力しながら次のナパ・バレーになるべく研鑽を重ねている。
モンテス、カーサ・ラポストージェ、カリテラ、ドメーヌ・バロン・ド・ロートシルト・ラフィット・ロス・ヴァスコス、アルボレーダ、テラ・ノブレなどが代表的なワイナリーとして挙げられ、幅広い価格・値段のワインをつくっている。
エピソード
コルチャグア・バレーは、産地をあげて旅行者を組織的に受け入れた最初の地だ。この地のぶどうへの絶対的な自信と、それを多くの人に知らしめたいという産地の思いが、ワイン・ツーリズムという形になって実現した。
また、ワインの量産よりも少量でもクオリティの高いワインづくりを求めていることも、コルチャグア・バレーの大きな特徴の1つと言える。
コルチャグア・バレーの代表的なワイン
・モンテス・パープルエンジェル・カルメネール/モンテス
・クロス・アパルタ/カーサ・ラポストージェ
・モンテス・アルファ・カベルネ・ソーヴィニヨン/モンテス
・モンテス・フォーリー・シラー/モンテス
・グラン・レゼルヴァ/ドメーヌ・バロン・ド・ロートシルト・ラフィット・ロス・ヴァスコス