マリェコ・バレーの気候・風土
マリェコ・バレーは首都サンティアゴから540km南に位置する。チリ内では最南端のワイン生産地だ。
太平洋沿岸には海風を遮る山脈がなく、フンボルト海流による寒風の影響を直接受ける。寒冷な気候の中でも日照量は十分にあり、寒暖差もはっきりしているため、酸味の強い果実が熟する。
マリェコ・バレーの土壌は粘土質と砂質で、水はけは良好だ。
マリェコ・バレーのワインの特徴
マリェコ・バレーでぶどうの栽培が始まったのは、ごく数年前のことだ。
ナウェルブータ山脈の麓にぶどう畑が広がる。この地域は長い雨季のためにぶどうの生育期間が限られているが、ここで作られる溌剌としたフレッシュなシャルドネやピノ・ノワールが注目を集め始めている。
代表的な生産者
マリェコ・バレーの生産者のうち、各方面で高い評価を受けている生産者として、ヴィーニャ・アキタニア、クロ・デ・フォー、ウィリアム・フェヴレなどが挙げられる。
ヴィーニャ・アキタニアの「ソル・デ・ソル・シャルドネ」により、シャルドネ栽培におけるマリェコ・ヴァレーの評判が広まった。
なお、マリェコ・ヴァレーで生産されるワインは、1000円台から3000円台くらいの価格・値段のものがほとんどだ。
エピソード
マリェコ・バレーの緯度は南緯38度。北半球で言うとシチリアあたりに相当するが、緯度からは想像できないほどの涼しさだ。
また、さらに南のオソルノ地域にもワイン用の優良ぶどう品種が試験栽培されている。この地はさらに寒冷で、雨量も多い。
マリェコ・バレーの代表的なワイン
・ソル・デ・ソル・シャルドネ/ヴィーニャ・アキタニア
・ソル・デ・ソル・ピノ・ノワール/ヴィーニャ・アキタニア
・レゼルヴァ・シャルドネ/ヴィーニャ・アキタニア
・ラトゥーファ/クロ・デ・フォー
・リトル・クイノ・ソーヴィニヨン・ブラン/ウィリアム・フェヴレ