カラタユ

カラタユワインの特徴とは

   

カラタユの気候・風土

カラタユは、スペイン北東部のアラゴン州東部にあるワイン産地。DO(原産地呼称ワイン)に認定されている。

サラゴサ県南部に位置し、西にソリア州の都ソリア、東にカリニェナに挟まれた場所にある。エブロ川支流域にあるカラタユをはじめとした、46以上の町が産地とされる。

ぶどう畑は標高およそ550~1000mのシエラ・デ・ラ・ビルヘン山脈斜面に広がっている。土壌は痩せた石灰質で水はけが良い。

大陸性の気候で冬は寒く、夏は暑く乾燥する。また昼夜の寒暖差が大きいなど、主要品種ガルナッチャ種の栽培に適した環境になっている。

カラタユのワインの特徴

カラタユでは、赤ワイン白ワインロゼワインがつくられている。栽培されるぶどうの80%以上は黒ぶどう品種で、赤ワインの生産が多くを占める。

中でもガルナッチャ種が全体の50%以上を占めており、ほとんどのワインに古樹50年以上のガルナッチャ種が60%以上ブレンドされている。

ガルナッチャ種の他には、カベルネ・ソーヴィニヨン種、テンプラニーリョ種、シラー種、メルロー種などの黒ぶどう品種や、マカベオ種、マルヴァシア種などの白ぶどう品種が栽培されている。

白ワインとロゼワインはすべて若飲みタイプだが、赤ワインはガルナッチャ種の古木を使った若飲みのものからテンプラニーリョ種を加えた熟成タイプまで幅広い。高品質でコストパフォーマンスにも優れている。

エピソード

カラタユは、かつてイスラム教徒の要塞だった場所で、同地の地名は教徒たちの城のひとつ「カラト・アユブ」に由来する。

ぶどう栽培の歴史は古く、古代ローマ人によって始められたといわれる。しかしDO認定は1989年とアラゴン州の中でも最も新しく、本格的な商業用ワインの生産はそれ以降に始まった。

カラタユの代表的なワイン

・エル・プーニョ・エル・プニョ
・エル・プーニョ・バレ・クヌックル
・ボデガス・イ・ビニェドス・デル・ハロン・ラス・ピサラス
・ボデガス・イ・ビニェドス・デル・ハロン・アルトス・ラス・ピサラス

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