カリニェナ

カリニェナワインの特徴とは

   

カリニェナの気候・風土

カリニェナは、スペイン北東部アラゴン州南部のワイン産地。DO(原産地呼称ワイン)に認定されている。

州都サラゴサから南西50kmほどのエブロ川支流のウェルバ川に面したところに位置している。

ぶどう畑は、標高400mの平地から800mのシエラ・デ・ラ・ビルヘンと呼ばれる山脈の山裾まで広がっている。土壌は表土を赤褐色の石灰岩で覆われ石灰の含有量が多く痩せた土地だ。

気候は大陸性で、冬は乾いた寒風が吹き、夏は暑く乾燥する。年間や昼夜の気温差が大きいことが特徴で、ぶどう栽培に適した条件を備えている。

カリニェナのワインの特徴

カリニェナでは、赤・白・ロゼワインがつくられている。

赤ワインやロゼワインには、同地で栽培されるぶどうの半分以上を占めるガルナッチャ種をメインに、カリニェナ種やテンプラニーリョ種などがブレンドされる。白ワインは、主にマカベオ種を使用してつくられる。

醸造された年に飲まれる若飲みタイプのワインが多くあるが、赤ワインを長期熟成させたクリアンサやリセルヴァタイプのワインもある。

若飲みタイプには、「カーボニック・マセレーション」と呼ばれる、ぶどうの実を房のまま密閉容器に入れて発酵させる製法が用いられる。この製法でつくられたワインは、フルーティーでタンニンの少ないものとなる。

また、ランシオ(屋外や高温の部屋に貯蔵することで、意図的に化させながらつくるワイン)や甘口ワインスパークリングワインと、多様なタイプのワインがつくられている。

エピソード

カリニェナは、紀元前3世紀からぶどう栽培が行われていたとされる。アラゴン州の中でも最も古い歴史のあるワイン産地で、赤ぶどう品種カリニェナ(カリニャン)の原産地だ。

1960年にDOに認定され銘醸地となるが、その後はスペイン内戦による影響でワイン産業は衰退した。しかし1990年代頃から、品質の向上、生産量や輸出量の増加と著しい復興を遂げている。

カリニェナの代表的なワイン

・カーレ・シラー
・ビニェドス・イ・ボデガス・パブロ・グラン・ビュー・ガルナッチャ・デル・テレノ
・ボデガス・ソラール・デ・ウルベソ・カリニェナ・レセルバ
・ビニェドス・イ・ボデガス・パブロ・グラン・ビュー・フィンカ・サンティアガ
・カーレ・フィンカ・バンカレス

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