マンチュエラの気候・風土
マンチュエラはカスティージャ・ラ・マンチャの東部を占める大きな産地だ。
マンチュエラの土地は、ほとんどが平野でテラコッタ色の乾いた土地が続く。2つの川が形成する渓谷と、地中海からの海風が届き、この地の気候を和らげている。夏場も湿った風が吹き、猛暑からぶどうの木を守っている。
ぶどう畑があるのは主に高度600~700mだが、所によっては1000mを超える場所もある。
By No machine-readable author provided. Chateau bobal~commonswiki assumed (based on copyright claims). – No machine-readable source provided. Own work assumed (based on copyright claims)., CC BY-SA 2.5, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=590558
マンチュエラのワインの特徴
マンチュエラで生産されるワインは赤ワインがほとんどだ。
粘土質の土壌は土着品種のボバル種を栽培するのに最適で、熟成させない赤ワインとロゼワインが醸造される。
一方、センシベル(テンプラニーリョ)も栽培され、こちらは樽で熟成させたワインとなる。モナストレル、ガルナッチャ、カベルネ・ソーヴィニヨンがブレンドに使われ、他にシラーが今後の有力株として注目されている。
代表的な生産者/当たり年
マンチュエラの生産者のうち、各方面で高い評価を受けている生産者として、ボデガス・ポンセ、ヴェガ・トローサ、フィンカ・サンドバル、チエン・イ・ピコ、ボデガ・イニエスタ、ボデガ・アルトランドンなどが挙げられる。
ラ・マンチャのワインは当たり年で評されることはあまりない。マンチュエラで生産されるワインは、1000~4000円台くらいの価格・値段のものがほとんどだ。
エピソード
この地では、さまざまな新しい潮流がある。フレッシュな赤やロゼはマンチュエラワインの得意分野だが、マカベオを使った香り高い白や、エスプモーソと言われる発泡ワインもある。
ドブル・パスタと呼ばれるものは、マセレーションを2倍実施したものという意味だ。こういった試行錯誤によりマンチュエラのワインは評判を挙げてきている。