ビニサレム 

ビニサレムワインの特徴とは

   

ビニサレムの気候・風土

ビニサレムはバレアレス諸島のマヨルカ島中部にあるワイン産地。1991年にD.O.認定された。

紀元前よりワイン生産の歴史があるが、19世紀に大発生した害虫フィロキセラの被害により、ぶどう畑の面積は減少。しかし、20世紀に入りビニサレムは目覚ましい回復を遂げ、近年では小さいながらも魅力的なワインの生産者が増えている。

1年を通して温暖な地中海性気候に加え、ぶどう栽培に適した石灰質の土壌を持つ。マヨルカ島北部に連なるトラムンタナ山脈も北風からぶどうを守る役割を果たしている。

ビニサレムのワインの特徴

ビニサレムでは赤と白、両方のワインが生産されているが、赤が全生産量の75%以上を占める。外来品種のぶどうも使われるが、赤はマント・ネグロ、白はモル(プレンサル・ブラン)という地元の品種が優先され、それぞれ50%以上の使用が義務付けられている。

生産の規模が小さいことと、マヨルカ島が世界的なリゾート地であることから、ビニサレム産ワインのほとんどは島内で消費される。フレッシュな果物や野菜と並び、ビニサレムのワインはマヨルカ島の豊富な名産の一つとなっている。

エピソード

ビニサレムより少し北西のパルデモサは、「ピアノの詩人」と呼ばれたポーランドの作曲家ショパンが、晩年の恋人となるフランスの作家ジョルジュ・サンドと共に過ごした村として知られる。ショパンは、この地で数々の名曲を残した。

また、ショパン以外にも画家のミロやモディリアーニ、ピカソといった芸術家が多く訪れており、島内には美術館やアトリエが点在している。

ビニサレムのワインは温暖な気候と絶景、アートと生活が融合したマヨルカ島にふさわしい、クオリティの高いワインといえるだろう。

ビニサレムの代表的なワイン

ホセ・フェレール クリアンサ
ビニサレム・マジョルカ・ヴィーニャ・ヴェリタス・ビアンコ 2011
ホセ・フェレール ヴェリタス・ドルス

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