クリュ・ブルジョワの意味/解説
クリュ・ブルジョワ(Cru-Bourgeois)とは、フランス・ボルドー地方のメドック地区における、ワイン生産者(シャトー)の格付けのひとつ。
クリュ・ブルジョワはワインの品質はもちろん、ぶどうの品種、栽培法、醸造法、瓶詰の条件やシャトーの知名度など、ワインとシャトー全般の審査により決定される。
もともとは1855年、パリ万国博覧会でのボルドーワインの展示にあたり、ナポレオン3世がボルドーワインの格付けを行った際、そこに含まれなかったメドック地区の有力なシャトーたちが自らを「クリュ・ブルジョワ」と名乗り、1932年に独自の格付けを実施したことが始まりとされている。
その後、クリュ・ブルジョワ組合を創設、品評会を開催するなど、その地位を確立し、2003年6月の世界ワイン博覧会において、フランス政府が認める公式な格付けとして認定された。
当時、クリュ・ブルジョワとして承認されたのは247シャトー、それが3段階によって格付けされた。
しかし、その格付けには反対意見や批判も多く、結果に不満をもったシャトーのオーナーたちによって訴訟が起こされ、2007年にはいったん無効となった。しかし、2009年に再び格付けとして導入されている。