ワイン用語集

DOCG

DOCGの意味・解説

DOCGとは、イタリアワイン法に定められた原産地名称保護に従い指定された地理的表示の一種。「保証付原産地統制名称ワイン(Denominazione di Origine Controllata e Garantita)」を指す。

2009年より新EU法が適用され、「保護原産地呼称ワイン(Denominazione di Origine Protetta: DOP)」、「保護地理表示ワイン(Indicazione Geofrafica Protetta: IGP)」「ヴィーノ(Vino)」の3種類の分類を使用するようになった。

イタリアでは1963年のワイン法整備でDOCが、1984年にDOCGが新設された。従来からDOCGとDOCの指定を受けていたワインがDOPとなったが、混乱を防ぐために従来の表記も許されている。

イタリアワイン界における従来のDOCGとは、DOCの中でも特別に評価の高いワインと国に認められたもの。「ワインに歴史と伝統があり、自然と文化と結び付いていて、かつ内外での評価が高い」という規定があり、少なくともDOCに認定されてから5年が経過していないとDOCGと名乗れない。

ただし、産地に紐付けされたワインのうち、一定の基準をクリアしていれば、数万円のワインも1000円以下のワインも、同列にDOCGを名乗れてしまうといった問題点も指摘されている。

最初にDOCG指定を受けたのはブルネッロ・ディ・モンタルチーノだ。2014年の時点で指定は73銘柄に広がり、キャンティやバローロ、バルバレスコ、ゲンメやガヴィ、フランチャコルタ、タウラージなどの名ワインがDOCGとして認められている。

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