ワイン用語集

エストゥファ

エストゥファの意味/解説

エストゥファ(Estufa)とは、ポルトガルフォーティファイドワイン「マデイラ」の製造過程で行われる加熱処理で使用される容器。加熱処理そのものを指す場合もある。

マデイラは、ワインの醸造過程でアルコール(酒精)を添加して、アルコール度数を高めたフォーティファイドワイン。世界3大フォーティファイドワインの1つに数えられる。熱による化熟成から生まれた独特の風味を持つ。

現在、加熱処理にはクバ・デ・ガロールとカンテイロという2つの方法がある。
クバ・デ・ガロールは、ワインの樽に温水の入ったパイプを通す方法。エストゥファと呼ばれる湯が循環する過熱容器にワインを移し、35〜50度で最低3か月間加熱する。主に日常消費用のマデイラに使われる。この方法を、エストゥファと呼ぶ場合もある。

カンテイロは、大きなガラス窓のついた部屋(多くは倉庫の2階)にワイン樽を置き、太陽熱を利用して加熱する方法。30度近い温度で、長い年月をかけて熟成させる。主に高品質なマデイラに使われる。

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