うどん粉病(オディウム)の意味/解説
うどん粉病(オディウム)とは、カビから発生する病害。フランス語でオディウムと言う。
うどん粉病は、北アメリカで発生した病気だが、1850年代にヨーロッパに広がり、ぶどう畑に甚大な被害をもたらした。
この病気にかかると、葉や果実が白い粉状のものに覆われ、表皮の成長が妨げられてしまう。その結果、成長を続ける果肉が表皮を破ってしまい、ぶどうの粒が割れて腐ってしまう。
うどん粉病(mildew)により、1850年代半ば、フランスやヨーロッパのぶどうの収穫量は3分の1に激減したと言われている。
しかし、アメリカでうどん粉病に有効な硫黄溶液が開発され、被害は数年で終息した。現在でも、開花時に硫黄を含んだ農薬を散布することで、うどん粉病を予防している。