クシノマヴロの特徴
ギリシャ北東部が原産の赤ワイン用ブドウ品種で、ギリシャ領マケドニア(他のマケドニアと分けてエーゲ・マケドニアと呼ばれることもある)の土着品種である。イマティア県ナウサの高地やフロリナ県アミンデオで栽培される。
クシノマヴロの意味/品種
品種名はギリシャ語で「酸味のある黒」を意味する。ギリシャで最も素晴らしい北大陸性の気候で育つ、ギリシャでは最良の赤ワイン用品種のひとつである。
主な産地としてギリシャ領マケドニアのナウサ、グメニア、アミンデオなどがあり、いずれの地域もギリシャの原産地呼称ワインにあたるOPAPに認定された村である。
クシノマヴロの味わい/香り
クシノマヴロ種の味わいは多様性に富み、ナウサやグメニアではフルボディの赤ワインが造られている。アミンデオでは、この品種から軽くて優しいスパークリングワインと、フルーティな赤ワイン、さらにロゼワインも造られている。
美しい濃紅色のワインは、渋味は少なめで酸味が強く、リッチな超熟型である。若いうちはサクランボのような赤い実のフルーツと類似し、樽熟成の過程で大陸的で堂々とした風味を帯びる。
ブルゴーニュと似ていると言われ、ピノ・ノワールの類縁種とも言われる。ピエモンテのバルバレスコと比較されることもある。
クシノマヴロの主な産地
主要産地のナウサ村は、ギリシャの原産地呼称ワインであるOPAPに初めて認定された地域で、ギリシャの北部に位置するワイン生産地域として最も知られた地域である。
クシノマヴロ種で造られるワインに対してのみOPAPナウサが認められる。1987年にブドウ・ワイン国際事務局(International Bureau of Vine and Wine)からブドウ・ワインの国際都市としての認定を受けた。
ギリシャワインの原産地呼称は、OPAP(高品質のワイン)、OPE(高品質の甘口ワイン)、トピコス・イノス(ヴァン・ド・ペイにあたる地ワイン)、エピトラペジオス・イノス(テーブルワイン)に分けられている。さらに、熟成具合により、レゼルブとグランド・レゼルブの表示が可能となる。