1883年の書籍に掲載されたプージェの図版。現在の外観ではありません
ワイナリー

シャトー・プージェ

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シャトー・プージェ(Château Pouget)は、フランス・ボルドー地方マルゴーを代表する造り手のひとつです。名前は聞いたことがあっても、どんな土地で、どのような考え方のもとにワインを造っているのかまでは意外と整理しにくいものです。

この記事では、シャトー・プージェの特徴、ワインづくり、代表的なワイン、歴史を分かりやすく紹介します。造り手の背景を知っておくと、ラベルだけでは見えにくい味わいの方向性や価格の理由も理解しやすくなります。

1883年の書籍に掲載されたプージェの図版。現在の外観ではありません
1883年の書籍に掲載されたプージェの図版。現在の外観ではありません(画像: Eugène Vergez / Public domain) Wikimedia Commons / Public domain

シャトー・プージェとは

産地とスタイル

シャトー・プージェは、フランス・ボルドー地方マルゴーの風土と深く結びついたワイナリーです。産地の気候、土壌、品種の個性を生かしながら、その地域らしさが伝わるワインを生み出しています。

砂利の多い畑とブドウを表現したイメージ。現地の記録写真ではありません
砂利の多い畑とブドウを表現したイメージ。現地の記録写真ではありません(画像: Wine Bazaar)

評価される理由

館の正面に二つの円形の飾りがある、シャトー・プージェ。古い図版にも描かれたこの飾りは、1855年より前の評価を伝えるものだと公式サイトは説明しています。プージェはマルゴーのカントナックに位置する、1855年格付け第4級の生産者です。畑は約10ヘクタール。砂利の多い土地で育つブドウから、香りと細やかな口当たりを大切にした赤ワインを造っています。公式の畑紹介では、栽培品種はカベルネ・ソーヴィニヨン60%、メルロー30%、カベルネ・フラン10%。これは畑の説明で、購入するワインの配合が毎年この比率になるわけではありません。畑の仕事は冬の手作業による剪定から始まります。春から夏には余分な芽を取り、枝を整え、葉と果房に風や光が届くように管理。生産者によると、5月から7月には作業人数を増やして手をかけています。収穫前には分析とブドウの試食を重ね、熟し方を見ながら日取りを決めます。

ワインづくりのこだわり

手摘みで収穫したブドウは、畑と醸造所の両方で選別します。プージェの醸造で覚えておきたいのは、区画ごとの違いを最後まで見極めること。公式の工程説明では、収穫、醸造、樽熟成の段階まで区画別に管理し、定期的な試飲を経て組み合わせを決めます。発酵と果皮の浸漬にはコンクリート槽とステンレスタンクを使用。果皮などから成分を引き出す期間は年の性格に合わせて変え、若い樹のブドウには軽めの抽出を行います。樽熟成の期間も一律ではなく、公式サイトでは12~24カ月と幅を持たせて説明しています。若い樹からのワインや、グラン・ヴァンに選ばれなかったロットの一部はセカンドワインへ。濃さだけを追うのでなく、果実味と香りの釣り合いを探る造りがうかがえます。

樽熟成を表現したイメージ。実際の樽庫をそのまま写したものではありません
樽熟成を表現したイメージ。実際の樽庫をそのまま写したものではありません(画像: Wine Bazaar)

代表的なワイン

Château Pouget 2020(今回のAmazon掲載商品)

今回リンクするのは、商品ページで2020年と確認したシャトー・プージェの赤ワインです。生産者はグラン・ヴァンについて、熟したカベルネ・ソーヴィニヨンの赤系・黒系の果実の香りと、厚みのある味わい、細やかさの両立を目指すと説明しています。これは生産者が示すスタイルの紹介で、編集部の試飲評ではありません。ここに掲載した実物のボトル写真は2007年の資料です。購入商品の年号とは異なるため、注文前に販売ページのヴィンテージと容量をご確認ください。

Antoine Pouget(セカンドワイン)

創始者フランソワ=アントワーヌ・プージェにちなんだ名前のセカンドワイン。同じ畑から生まれ、生産者は丸みのある果実味と、なめらかな口当たりを特徴に挙げています。グラン・ヴァンと比べながら、この造り手のワインを知りたいときの候補です。今回の購入リンクはシャトー・プージェ2020で、アントワーヌ・プージェではありません。

2007年のボトル資料。購入リンクの2020年とは収穫年が異なります
2007年のボトル資料。購入リンクの2020年とは収穫年が異なります(画像: Geographer / CC BY-SA 4.0) Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0

ワイナリーの歴史

プージェという名前は、1748年にこの土地を相続したフランソワ=アントワーヌ・プージェに由来します。娘のクレールが1771年にピエール=アントワーヌ・ド・シャヴァイユと結婚し、その後もプージェ・ド・シャヴァイユ家が長く所有しました。フランス革命期には財産が接収される困難を経験しますが、1855年には第4級に格付けされています。もともとセラーだった建物の正面部分を住居へ改めたのは19世紀後半。記事に載せた1860年代の写真と1883年の図版は、その時代を知る手掛かりです。現在の外観を写した写真ではありません。1906年からはギュメ家が所有し、公式サイトではリュシアン・ギュメが技術面を担うと紹介されています。ラベルの紋章にも長い歴史があり、リシュリュー公から授けられたものだと伝えられています。見学は予約制です。訪問する場合は公式の連絡先で受け入れ日や内容を確かめてください。

シャトー・プージェを写真で見る

1862~1867年ごろのプージェ。Rijksmuseum所蔵の歴史写真
1862~1867年ごろのプージェ。Rijksmuseum所蔵の歴史写真(画像: Alfred Danflou / Rijksmuseum / CC0) Wikimedia Commons / CC0

シャトー・プージェのおすすめワイン

この記事にはAmazonアソシエイトリンクが含まれます。

シャトー・プージェの味わいを知るなら、まずは代表的な銘柄から選ぶのがおすすめです。

シャトー・プージェ 2020 赤

シャトー・プージェらしさを感じやすい1本として、ヴィンテージや販売者、配送条件を確認しながら選びたい候補です。

シャトー・プージェ 2020 赤をAmazonで見る

まとめ

シャトー・プージェは、フランスのワインを知るうえで押さえておきたい造り手です。産地の個性、歴史、代表的なワインを知っておくと、ボトルを選ぶときの判断材料が増えます。まずは代表的なキュヴェのスタイルを確認し、料理や熟成感の好みに合わせて選ぶとよいでしょう。

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編集情報

この記事はWine Bazaar編集部が、公開情報・取材情報・商品情報を確認し、読者がワインを選びやすくなることを目的に作成しています。内容は必要に応じて更新します。

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