シャトー・ラスコンブの外観
ワイナリー

シャトー・ラスコンブ

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シャトー・ラスコンブ(Château Lascombes)は、フランス・ボルドー地方マルゴーを代表する造り手のひとつです。名前は聞いたことがあっても、どんな土地で、どのような考え方のもとにワインを造っているのかまでは意外と整理しにくいものです。

この記事では、シャトー・ラスコンブの特徴、ワインづくり、代表的なワイン、歴史を分かりやすく紹介します。造り手の背景を知っておくと、ラベルだけでは見えにくい味わいの方向性や価格の理由も理解しやすくなります。

シャトー・ラスコンブの外観
庭園から望むシャトー・ラスコンブ。Wikimedia Commonsに公開された実写真(画像: PA / CC BY-SA 4.0) Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0

シャトー・ラスコンブとは

産地とスタイル

シャトー・ラスコンブは、フランス・ボルドー地方マルゴーの風土と深く結びついたワイナリーです。産地の気候、土壌、品種の個性を生かしながら、その地域らしさが伝わるワインを生み出しています。

砂利と草のある畝間にブドウの樹が並ぶ情景イメージ
公式写真と栽培方針を参考にした畑の情景イメージ。特定区画の記録写真ではありません(画像: Wine Bazaar)

評価される理由

シャトー・ラスコンブは、1855年のメドック格付けで第2級に選ばれたマルゴーの造り手です。館が立つ砂利の丘は標高約20メートル。公式サイトはレ・レジー、レ・ドゥマン、キュルトン、テールフォールを歴史ある区画として挙げています。2022年に所有者となったローレンス家は、アクセル・ハインツらのチームとともに、こうした畑のカベルネ・ソーヴィニヨンを軸にした造りへ力を入れています。一方で、青い粘土の層がある区画ではメルローを生かした別銘柄も生まれました。ラスコンブを選ぶ際は、シャトー名に加えて銘柄と年を見ると、造り手が何を表そうとしたワインなのかをつかみやすくなります。

ワインづくりのこだわり

公式サイトでは、畑の草生管理やクローバー、穀物、マメ科植物を使う緑肥の取り組みを紹介しています。収穫は手摘みで、果実を丁寧に選別。2023年ヴィンテージ以降は穏やかな抽出を重視し、区画ごとに試飲しながら醸しの期間を決める方針を説明しています。熟成は樽が中心で、新樽の割合を銘柄に応じて調整し、一部には大樽やアンフォラも使います。今回の購入リンクは、この見直しより前の2020年。現行の造りの説明を、そのまま2020年の製法や味わいに当てはめないことが大切です。2020年の配合と熟成容器は、同年の公式技術シートに基づいて下で紹介します。

作業台と収穫容器に置かれた黒ブドウの情景イメージ
公式のブドウ写真を参考にした選果の情景イメージ。実際の作業場の記録写真ではありません(画像: Wine Bazaar)

代表的なワイン

Château Lascombes 2020(今回のAmazon掲載商品)

シャトー名を冠するグラン・ヴァンです。2020年の公式技術シートでは、カベルネ・ソーヴィニヨン55%、メルロー40%、プティ・ヴェルド5%、アルコール13.5%。収穫は9月10日から10月2日で、樽と大樽で熟成したと記されています。これは2020年についての数字で、他の年の配合を示すものではありません。Amazon.co.jpの750ml商品ページで購入可能な在庫表示を確認しました。購入時にはヴィンテージと販売者、配送条件を確かめてください。

Chevalier de Lascombes

シャトーのセカンドワイン。現在の公式案内では、周辺の区画からメルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、プティ・ヴェルドを組み合わせています。造り手は、若いうちから楽しめる果実味となめらかなタンニンを特徴として紹介しています。グラン・ヴァンとの違いを比べたいときの候補です。

La Côte Lascombes

青い粘土の層を含む粘土石灰質の区画から生まれた、メルローのワインです。カベルネ・ソーヴィニヨンを軸にする現在のグラン・ヴァンと見比べると、ラスコンブの畑の幅を知る手掛かりになります。今回のAmazonリンクはこの銘柄ではありません。

Haut-Médoc Lascombes

アペラシオンがオー・メドックの赤ワインです。メルローとカベルネ・ソーヴィニヨンを使い、樽と大樽で熟成。公式サイトはみずみずしい果実味を紹介しています。上の3銘柄のマルゴーとは産地表示が異なるので、ラベルの名前を確かめて選びたい一本です。

ラスコンブ2000年のボトル資料
2000年ヴィンテージのボトル資料。購入リンクの商品は2020年です(画像: Geographer / CC BY-SA 4.0) Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0

ワイナリーの歴史

名前の由来は、17世紀のアントワーヌ・ド・ラスコンブとその家族にさかのぼります。区画の購入や交換を通じて畑が形づくられ、1805年にはジャン=バティスト・ロリヤーグが創始者にちなむラスコンブの名を館に付けました。1855年に第2級へ格付けされ、1997年にはセカンドワインがシュヴァリエと名付けられます。2022年からはローレンス家のもとで次の時代を歩んでいます。掲載した19世紀の門の写真と1893年の挿絵は、当時の姿を伝える資料。2000年のボトルと2011年のコルクも歴史資料として掲載し、購入商品の2020年とは区別しています。

シャトー・ラスコンブを写真で見る

1893年のシャトーの挿絵
1893年刊の『Bordeaux et ses vins』に掲載されたシャトーの挿絵(画像: Eugène Vergez / Public domain) Wikimedia Commons / Public domain
19世紀の門を伝える写真資料
1862〜1867年ごろの門を伝えるアルバム資料。現在の外観ではありません(画像: Rijksmuseum / CC0) Wikimedia Commons / CC0
2011年のコルク資料
2011年のコルクに記されたシャトー名と格付け。購入商品の2020年とは異なる資料です(画像: Geographer / CC BY-SA 4.0) Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0

シャトー・ラスコンブのおすすめワイン

この記事にはAmazonアソシエイトリンクが含まれます。

シャトー・ラスコンブの味わいを知るなら、まずは代表的な銘柄から選ぶのがおすすめです。

シャトー・ラスコンブ 2020 赤 750ml

シャトー・ラスコンブらしさを感じやすい1本として、ヴィンテージや販売者、配送条件を確認しながら選びたい候補です。

シャトー・ラスコンブ 2020 赤 750mlをAmazonで見る

まとめ

シャトー・ラスコンブは、フランスのワインを知るうえで押さえておきたい造り手です。産地の個性、歴史、代表的なワインを知っておくと、ボトルを選ぶときの判断材料が増えます。まずは代表的なキュヴェのスタイルを確認し、料理や熟成感の好みに合わせて選ぶとよいでしょう。

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この記事はWine Bazaar編集部が、公開情報・取材情報・商品情報を確認し、読者がワインを選びやすくなることを目的に作成しています。内容は必要に応じて更新します。

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