ブルゴーニュ, ワイナリー

ブシャール・ペール・エ・フィス

   

特徴・ポイント

ブシャール・ペール・エ・フィス(Bouchard Pere et Fils)は280年以上もの歴史を持つブルゴーニュで最大級の老舗ネゴシアン
自社で130haもの畑を所有するブルゴーニュ最大級のドメーヌでもあり、『ワイン・アドヴォケイト』誌で4ツ星を獲得するなど、ブルゴーニュ屈指のワインのつくり手としても名高い。

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ワインづくりのこだわり

「ワインの出来の8割は、ぶどうの出来で決まってしまう」という哲学を持ち、ブシャール・ペール・エ・フィスが保有する畑は実に約70%が一級畑以上。高品質のぶどう栽培にこだわっている。
また、テロワールを忠実に表現するため、畑ごとにオーダーメードの樽を調達している。

Le Corton 2004 - Bouchard Pere et Fils Corton

代表的なワイン

ボーヌ・デュ・シャトー プルミエ・クリュ

『ギド・アシェット』誌で2011年、最高賞を獲得した白ワイン。1907年からのロングセラーで、ブルゴーニュ白ワインの中でも最高峰に位置する。
ブシャールの持つ5つの一級畑から採れるぶどうを巧みにブレンドし、みずみずしくありながら、奥深い味わいに仕上がっている。

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ボーヌ・グレーヴ ヴィーニュ・ド・ランファン・ジェズュ

パーカー・ポイントで93点を獲得した赤ワイン。ヴィーニュ・ド・ランファン・ジェズュとは、「幼子イエスの畑」という意味を持つ。ボーヌの中でも最良と名高い一級畑だ。このぶどう畑のワインはルイ14世も愛飲していた。
ボーヌ・ワインの荒っぽさはなく、ビロードのような飲み心地で、ミュジニーをさらに洗練させたような気品あふれる赤ワインだ。

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ブシャール・ペール・エ・フィス シュヴァリエ・モンラッシェ

最高品質の白ワインを生み出すグラン・クリュ(特級畑)として名高いシュヴァリエ・モンラッシェ。ブシャールはここに最大級の畑を有し、アンリオ社長は「この星で最もエレガントなシャルドネが生まれる土地」とシュヴァリエ・モンラッシェへのこだわりを語っている。
力強く育ったシャルドネの、洗練されたエレガントな風味が特徴。

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ワイナリーの歴史

ブシャール・ペール・エ・フィスは1731年に創業し、1775年にぶどう畑を取得してワイン業を開始した。

3代目のアントワーヌ・フィリベール氏の時代に、フランス革命で貴族から没収された上質な畑を積極的に購入し躍進を遂げた。

アントワーヌ氏は、1820年にはルイ11世・12世が築いたシャトー・ド・ボーヌ城を購入し、地下を広大な熟成庫とした。現在も使用しているこの熟成庫には、約500万本ものワインが熟成されており、その中には19世紀のワイン約3000本も含まれるという。

France - Pouilly-Fuisse 1967

1970~80年代、ブシャールは新しい樽も買えないほど経済的に苦しい時期を迎えるが、1995年に就任したジョゼフ・アンリオ氏の経営手腕により、世界中に認められる名門ドメーヌが復活。シャンパーニュの名門「アンリオ」のオーナー一族であるジョゼフ氏は、ぶどうの実をつぶさないよう手作業で摘み取りし、畑ごとに熟成樽を特注するなど、徹底した品質改善を行った。

2005年には地下2階、地上1階の醸造所を新設し、ますます勢力的に事業を拡大している。2015年には、病害対策、果実の生産環境、多様な生物環境を踏まえたさまざまな条件をクリアして、環境に配慮した農法レベル3の認証を受けた。

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