特徴・ポイント
シャトー・グリ(Chateau Gris)が属するAOCニュイ・サン・ジョルジュには約300haのぶどう畑が広がるが、そのうち白ワイン用ぶどう品種が栽培されているのは7.3haのみだ。
シャトー・グリは約3.5haの畑で赤ワイン用のピノ・ノワールと白ワイン用のシャルドネを栽培しており、同シャトーの白ワイン「レ・テラス」は希少価値のあるワインとして知られている。
ワインづくりのこだわり
シャトー・グリのぶどう樹齢は平均40年。ぶどうはすべて手摘みで収穫する。ワインに複雑なアロマを加えるため、あえて一部で除梗しない。
温度管理したオークタンクで20~28日かけてマセレーション法で発酵させ、その後、オーク樽で16~18カ月間熟成させる。
代表的なワイン
シャトー・グリ ニュイ・サン・ジョルジュ・プルミエ・クリュ
ルビーレッドの色味を帯びる赤ワイン。黒い果実味でしっかりとした味わいだ。繊細な花の香りに加えて、かすかに樽香を感じられる。
2010年ヴィンテージは、International Wine Challengeでゴールドメダルを獲得するなど、秀逸な出来栄えだ。
シャトー・グリ ニュイ・サン・ジョルジュ レ・テラス
シャトー・グリの「レ・テラス」はニュイ・サン・ジョルジュでは少量しかつくられていない希少な白ワインだ。
スパイシーで中国茶や花のような繊細な香りがし、豊富なミネラルを感じさせる。
ワイナリーの歴史
シャトー・グリは、ニュイ・サン・ジョルジュの中心地に18世紀より存在する歴史あるシャトーだ。
ぶどうの平均樹齢は40年を超えており、ぶどうの根はジュラ紀中期バトニアン期の粘土石灰で構成された土壌に深く張っている。それがワインに複雑な味わいを与えている。
ニュイ・サン・ジョルジュのプルミエ・クリュ(1級畑)に格付けされるクリマはシャトー・グリの赤ワインのみである。