特徴・ポイント
ローラン・ペリエ(Laurent Perrier)は創業200年以上の歴史を誇るシャンパンメゾン。現在は160カ国以上に向けて、年間700万本ものシャンパンを製造・販売している。
ロバート・パーカー氏による『ワイン・バイヤーズ・ガイド』で5ツ星の評価を獲得したこともある。
ワインづくりのこだわり
ローラン・ペリエのシャンパンは「フレッシュさ」「エレガントさ」「バランスの良さ」で知られている。
家族経営を徹底することにより、ローラン・ペリエは独創的なワインを生み出し続けることに成功。自然や人との関係を大切にしながら、ワイン品質を追求することを信条としている。
代表的なワイン
ローラン・ペリエ ブリュットL・P
ローラン・ペリエを代表するシャンパン。シャルドネの比率が約50%と、一般的なシャンパンの2倍ほど使用している。
柑橘類や白い花を思わせるような風味があり、フレッシュながらも上品でなめらかな味わいを持ち合わせている。アペリティフ(食前酒)に最適な一本。
ローラン・ペリエ ロゼ
質の良い完熟したピノ・ノワールを厳選して手間の掛かるマセラシオン法でつくった。その味わいだけでなくボトルの形状もユニークで、一般的なロゼシャンパンとは一線を画するシャンパンだ。
口に含むと、フレッシュなベリー系の果実の風味と味わいが長く続く。
ローラン・ペリエ グラン シエクル
複数のぶどう品種と複数のヴィンテージをブレンドした力強くエレガントな味わいのシャンパン。
ハチミツのような甘い風味とナッツ系の香ばしい風味、そしてなめらかでリッチな舌触りが特徴。
ワイナリーの歴史
ローラン・ペリエの前身は、元樽職人のアンドレ・アルフォンソ・ピエル氏により1812年に創業された。その後、後を継いだシェフ・ド・カーヴ(最高醸造責任者)のウジョーヌ・ローラン氏と妻のマティルド・エミリー・ペリエ氏によって、「ローラン・ペリエ」というシャンパンメゾンが誕生した。
1920年には市場を広げ、イギリスへの輸出も始めた。だが、彼らの死後は世界恐慌により1度はその経営が危ぶまれるまでにもなっている。
しかし、経営は1939年にマリー・ルイーズ・ランソン・ドゥ・ノナンクール氏によって引き継がれ、1948年に後を継いだ彼女の息子ベルナール・ドゥ・ノナンクール氏の手によって、ローラン・ペリエはそこからさらに発展することとなった。
ベルナール氏は、徹底したワインへの情熱によって改革を進め、ワインづくりに関わる人々との絆や伝統を重んじながら独創的なワインを追求。ローラン・ペリエの地位を確立していった。
2010年に彼がこの世を去った後は、経営はその娘たち、アレクサンドラ氏、ステファニー氏、ミッシェル氏らによって引き継がれている。