ラ・リオハ, ワイナリー

ゴンザレス・ビアス

   

特徴・ポイント

シェリーの生産において世界で最も有名な、スペイン王室御用達の名門ワイナリー。トップブランドのドライシェリー「ティオ・ペペ」は、現在世界約100カ国で年間1000万本以上販売されている。シェリーばかりではなく、2006年に始めたスティルワイン「アルトザーノ」シリーズも高い評価を得ている。

ワインづくりのこだわり

自社畑のぶどうを使用したゴンザレス・ビアスの伝統製法と独自の熟成方法「ソレラ・システム」によって、安定した高品質のワインを製造している。

PB263657

代表的なワイン

ゴンザレス・ビアス ティオ・ぺぺ

ゴンザレス・ビアスを代表するシェリー。辛口シェリーワインの代名詞と称され、世界中で愛飲されている。アーモンドのような香りと軽い口当たりで、数多くのレストランで定番の食前酒として愛されている。

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ゴンザレス・ビアス アルフォンソ

琥珀色が美しいオロロソ・シェリー。オークやナッツのようなアロマとバニラや高級葉巻を思わせる味わいで、赤身肉やジビエによく合う。

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ゴンザレス・ビアス マツサレム

30年以上の熟成期間を経て製造される甘口のオロロソ・シェリー。ドライフルーツやスパイスなどの奥深い香りと口当たりの良い甘さに、長くなめらかな余韻を残す。インターナショナル・ワイン・チャレンジにおいて7年連続で高評価を獲得している。

matusalem

ワイナリーの歴史

1835年、23歳だったマヌエル・マリア・ゴンザレス・アンヘル氏が輸出を目的としたシェリー造りのために酒蔵を購入したことが、ゴンザレス・ビアス(Gonzalez Byass)の始まりだった。

後にゴンザレス・ビアスを代表する銘柄となる「ティオ・ペペ(ぺぺ叔父さん)」は、彼の叔父ドン・ホセ・アンヘル・デ・ラ・ペニャ氏に由来する。シェリーの利き酒の名手であった叔父のサポートにより、初年度に10樽程度だった輸出量は、創業3年後には819樽にまで増えた。

1844年にイギリスに輸出されたティオ・ペペは好評を得て、世界的ベストセラーとなる。イギリスの販売代理業者ロバート・ブレイク・ビアス氏を共同経営者に迎え、さらに事業を拡大した。1862年、当時のスペイン女王イサベル2世に王家承認を受けたことで、ゴンザレス・ビアスはスペイン王室御用達ワイナリーとなった。

Gonzalez Byass 02

1982年、ゴンザレス・ビアスはスペインワインの一大産地であるリオハ地方へ進出。当地で良質なワインを造っていたボデガス・ベロニア社を傘下に収め、スティルワインの製造も開始した。1997年には、フランスボルドーメドック地区で第1級に格付けされるシャトー・マルゴーの醸造責任者であったポール・ポンタリエ氏をアドバイザーに迎えた。

2006年には最新鋭の設備を備えたワイナリーを建設し、現代的なワインも製造している。ゴンザレス・ビアスは伝統的なシェリー製造のみならず、新たな挑戦を続ける造り手として注目を浴びる存在となっている。

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