INDEX
特徴・ポイント
ドメーヌ・デ・コント・ラフォン(Domaine des Comtes Lafon)は2006年に『デキャンタ』誌が選出した世界の白ワイン生産者TOP10において2位に輝いた。2015年には同じく『デキャンタ誌』で、世界のワインメーカーTOP30に選ばれた。
コシュ・デュリと共にムルソーの双璧を成すドメーヌと言われている。
ワインづくりのこだわり
化学薬品を使う近代的な農法をいち早くやめ、太陰暦に基づいた有機農法「ビオディナミ」を採用。ぶどうの栽培に除草剤を使う代わりに、鋤き込みを行っている。
代表的なワイン
ムルソー プルミエ・クリュ ペリエール
ムルソーの一級畑「プルミエ・クリュ」で収穫したぶどうから醸造した高級ワイン。果実味がぎゅっと凝縮された濃密な味わい、深みのある洗練されたアロマ、どれを取っても一級品だ。
ドメーヌ・デ・コント・ラフォン ムルソー
ムルソーの一級畑「プルミエ・クリュ」の若木から採れたぶどうをブレンドしたキュベ。酸味が強いため熟成に時間を要するが、飲みごろになるとまろやかな口当たりや、気品溢れるアロマを堪能できる。
ヴォルネイ プルミエ・クリュ サントノ・デュ・ミリュー
ムルソーの畑で収穫したピノ・ノワールをふんだんに使用し、果実のピュアで繊細な味わいと芳醇なアロマを引き出している。
ワイナリーの歴史
ジュール・ジョセフ・ラフォン氏が1910年代にムルソーやル・モンラッシェの最上区画を購入したのをきっかけに、ドメーヌ・デ・コント・ラフォンの歴史が始まった。
ラフォン家はしばらくの間、畑を小作人に貸し与えていたが、ジュール氏の孫・レネ氏の代になると小作人と協力してぶどう畑の改良に取り組んだ。また、1961年にはワインの自家瓶詰めを他に先駆けて取り入れた。
現当主・ドミニク氏に代替わりしたのは1985年。ドミニク氏は、小作人との契約が満了した畑を次々に自家栽培へと変更。さらに、ビオディナミという有機農法を採用するとともに、発芽の抑制によって集荷数を制限することで、ぶどうの品質を徹底して高めていった。
ドメーヌ・デ・コント・ラフォンの評価はレネ氏の代に不動のものとなったが、ドミニク氏の代で名声がさらに高まった。今やワイン界をけん引する生産者として、その名を世界中に轟かせている。