特徴・ポイント
ドメーヌ・ドゥージェニー(Domaine d’Eugenie)は、格付け第1級シャトー・ラトゥールのオーナーであるフランソワ・ピノー氏が所有するワイナリーだ。ヴォーヌ・ロマネ、ヴージョ、フラジェ・エシェゾーなど、5つのワイン生産地に総面積6.51haの畑を所有している。
ワインづくりのこだわり
温度調節機能付きの開放型木製発酵槽や垂直式の圧搾機など、最新の醸造設備を完備。醸造の際には、収穫したぶどうを7〜10日間の低温浸漬を経てプレスし、オーク樽に詰めて熟成させる。新樽率は村名クラスで40%、1級で50%、特級で70%だという。
代表的なワイン
グラン・エシェゾー グラン・クリュ
ヴォーヌ・ロマネのピノ・ノワールを入念に選果し、ぶんだんに使用した逸品。凝縮感に満ちた果実味とまろやかなタンニンが見事に調和し、シルクのように上品でなめらかな舌触りを堪能させてくれる。
エシェゾー グラン・クリュ
特級畑の1つ、エシェゾーの地で育ったぶどうから醸造された赤ワイン。樹齢最高80年のエシェゾーの古樹から収穫されたぶどうによって、果実のミネラルが凝縮された味わいや濃厚なアロマが生まれている。
クロ・ヴージョ グラン・クリュ
“教皇の畑”との異名を持つクロ・ヴージョで誕生した極上の一本。ブルゴーニュ産のワインだけあって、凝縮された果実味やスパイシーで芳香なアロマが、至福のひとときをもたらしてくれる。
ワイナリーの歴史
格付け第1級シャトー・ラトゥールのオーナーであるフランソワ・ピノー氏が2006年に、ヴォーヌ・ロマネのドメーヌの1つとして名高いルネ・アンジェルを購入したのがドメーヌ・ドゥージェニーの始まりだ。
「ドゥージェニー」とはピノー氏の祖母の名前だそうだ。最愛の祖母に恥じぬように、2009年にワイナリーの大規模工事を実施。高性能な温度調節システムなど、ワイン醸造の最先端設備を導入し、本格的なワイン造りをスタートさせた。
ピノー氏は2012年に、ドメーヌ・ド・モンティーユによるシャトー・ド・ピュリニー・モンラッシェの買収に協力し、特級モンラッシェとバタール・モンラッシェを入手。それに伴い、ドメーヌ・ドゥージェニーは総面積6.51haを擁するワイナリーに成長した。
ドメーヌ・ドゥージェニーは現在、シャトー・ラトゥールの総支配人であるフレデリック・アンジェラ氏が経営に当たる。また、ワインの醸造は技術責任者のミシェル・マーラー氏が担当している。