特徴・ポイント
イギリス南部に位置するワイナリー。シャンパーニュと同じ品種、同じ発酵・熟成方法でスパークリングワインをつくっている。ぶどうの栽培から丁寧につくられたそのワインは、世界屈指のワインコンテストと言われるインターナショナル・ワイン&スピリット・コンペティションで「Best Worldwide Sparkling Wine」を3度も獲得。イタリアのボッリチーネ・デル・モンドでは、多くのシャンパーニュに競り勝ってチャンピオンに輝くなど、高い評価を受けている。また、エリザベス女王戴冠60周年パーティーでは、王室メンバーに注がれる唯一のスパークリングワインという栄誉に輝いた。
ワインづくりのこだわり
世界の最高峰に対抗できるイギリス産スパークリングワインを生み出すことを信念に、ぶどう栽培からワイン醸造の細部に至るまで、丁寧な作業が行われている。
代表的なワイン
ナイティンバー・クラシック・キュヴェ
インターナショナル・ワイン&スピリット・コンペティションで「Best Worldwide Sparkling Wine」を獲得したシリーズ。熟成したハチミツやヘーゼルナッツのような香りとともに柑橘系の香りも感じる。黄金色のワインの中を繊細な泡が淡い立ち昇り、果実味の余韻が長く続く。
ナイティンバー・ ロゼ
エレガントで余韻が長く、バランスの良いワイン。 熟した黒スグリやイチゴの甘い香りとともにスパイスも感じられる。泡はきめ細かく柔らかい。フランボワーズなどの赤色果実の甘さと酸味を楽しめるワインだ。
ナイティンバー・ブラン・ド・ブラン
シャルドネを100%使い、レモンやバニラのような香りを持つ。青りんごの味わいの後、シャルドネ特有のミネラル感を感じる。凝縮感のある複雑な味わいのワインだ。
ワイナリーの歴史
世界に通用する高品質のスパークリングをつくるため、アメリカのシカゴからやって来たスチュアート・モス氏とサンディ・モス氏が、1988年にイギリス南部ウエスト・サセックス州に設立した。 現在は3代目のオーナーとなるオランダ人起業家、エリック・ヘーレマ氏が所有している。
ウエスト・サセックス州の土壌や気候は、シャンパーニュ地方と非常に似ている。ナイティンバー(Nyetimber)は、シャンパーニュと同じ条件が揃った畑を厳選し、シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエを栽培。シャンパーニュで使用が認められているこの3品種のぶどうだけを使用して、イギリスで初めてスパークリングワインを造ることに成功した。
さらに、自社畑のぶどうのみを使用し、品質が悪い年はリリースしないといった徹底した品質至上主義と、シャンパーニュと同じく瓶内二次発酵や瓶内熟成などのプロセスを採用し、シャンパーニュと肩を並べるほどのスパークリングワインを造り出した。
現在ではその実力が世界で認められ、イギリスを代表するワインとして世界各国のVIPからも愛されている。エリザベス女王戴冠60周年のパーティーでは、王室メンバーに注がれる唯一のスパークリングワインとして、ナイティンバーのワインが選ばれた。