イタリア, ワイナリー

チンザノ

   

特徴・ポイント

白ワインをベースとしてスパイスや香草を加えたフレーバードワイン「ベルモット」の製造で知られる。日本においてはベルモット=チンザノ(Cinzano)というほど知名度が高く、世界で最も知られるイタリアンブランドのひとつである。

ワインづくりのこだわり

創業時から伝わる秘伝のレシピを守りながら、ベルモットの新たな味を追求している。

cinzano

代表的なワイン

チンザノ ベルモット ビアンコ

白ワインベースの甘口ベルモット。クラシック・ベルモットとして他に、カラメルで色付けしたロッソ、辛口のエクストラドライがラインアップされている。

Cinzano Bianco (1964)

チンザノ ピノ・シャルドネ

ピノ・ビアンコとシャルドネで作られたイタリア産スパークリングワインのスプマンテである。フレッシュでフルーティー、すっきりとした切れ味が魅力。

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チンザノ オランチョ

ベルモットにオレンジフレーバーを加えた、メディテレーニアン・ベルモットのひとつ。同シリーズにはレモンフレーバーのリメット、ロゼワインベースのロゼが揃う。

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ワイナリーの歴史

チンザノは1757年、ジョヴァンニ・カルロのチンザノ兄弟により創業された。チンザノ兄弟は、トリノの小さな店で独自のハーブやスパイスを用いたワイン「ベルモット」の製造を始めた。これがその後、イタリア王家のサヴォイア家に献上するという栄誉を得る。1840年、サヴォイア家からの要請でスパークリングワイン・スプマンテを製造。このイタリア初のスパークリングワインの誕生により、ベルモットとスプマンテというチンザノの二本柱が確立した。

1887年にチンザノはイタリア国外に進出し、ユニークな広告キャンペーンを次々に打ち出す。1925年には現在も使用されている企業ロゴを作成。その後2度の世界大戦を乗り越えるも、次第にチンザノはブランドの求心力を失ってしまう。

しかし1999年、チンザノはカンパリグループの傘下に入り、そのブランド力を回復。現在に至るまでオリジナリティあふれる広告戦略を続け、世界中で愛飲されるイタリアンワインを製造している。

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