特徴・ポイント
南フランス・モンペリエ近郊のカマルグ国立公園内に、ヨーロッパ最大となる約1800ヘクタールもの畑を所有している。砂地のワイン「ヴァン・ド・サーブル」を生産するドメーヌだ。ロゼの生産で知名度が高い。
ワインづくりのこだわり
世界でも珍しく砂地で、ブドウ栽培から始まる一貫生産によるワイン造りを行っている。鍬や馬鍬を利用した伝統的な栽培方法を採用。また、除草剤を使わずにブドウ畑に羊を放牧して雑草を食べさせるなど、自然との共存を目指している。
代表的なワイン
グリ・グラン・ド・グリ
グルナッシュ、サンソー、カリニャンから造られるリステルを代表する辛口のロゼワイン。サーモンピンクの淡い色が美しく、繊細で豊かな果実のアロマが料理を引き立てる。
ペティアン・ド・リステル 青リンゴ
フレッシュな青リンゴの香りと味わいが魅力的な、低アルコール微炭酸スパークリングワイン。ペティアンシリーズは他に、ピーチやフランボワーズ、ストロベリーなどのフルーツフレーバーが揃う。
フルール・ド・フランス 白
ユニ・ブラン、クレレット、ソーヴィニヨン・ブランから造られる白。フルーティーで爽やかな甘さを持つ、軽やかなスパークリングワインで、同シリーズにロゼもある。
ワイナリーの歴史
リステル(Listel)のワイン造りが行われているカマルグ国立公園は、南フランス地中海沿岸に位置し、野生動物が暮らす国立自然保護区域や、フランス有数の塩の生産地として知られる。アルプスからローヌ川を流れて運ばれた砂と地中海の砂によってできた砂地でのブドウ栽培の歴史は、1883年に塩の生産会社サラン・デュ・ミディがブドウを植栽したことに始まる。現在はシャンパーニュ・メゾンのポメリー所有となっている。
自然保護にも熱心で、約60頭の野生馬保護を行うなどの取り組みを行っている。ブドウ畑に約250種の動物が生息していることからも、リステルの自然保護への熱意が分かる。