特徴・ポイント
白ワインをベースとしてスパイスや香草を加えたフレーバードワイン「ベルモット」の製造で知られる。日本においてはベルモット=チンザノ(Cinzano)というほど知名度が高く、世界で最も知られるイタリアンブランドのひとつである。
ワインづくりのこだわり
創業時から伝わる秘伝のレシピを守りながら、ベルモットの新たな味を追求している。
代表的なワイン
チンザノ ベルモット ビアンコ
白ワインベースの甘口ベルモット。クラシック・ベルモットとして他に、カラメルで色付けしたロッソ、辛口のエクストラドライがラインアップされている。
チンザノ ピノ・シャルドネ
ピノ・ビアンコとシャルドネで作られたイタリア産スパークリングワインのスプマンテである。フレッシュでフルーティー、すっきりとした切れ味が魅力。
チンザノ オランチョ
ベルモットにオレンジフレーバーを加えた、メディテレーニアン・ベルモットのひとつ。同シリーズにはレモンフレーバーのリメット、ロゼワインベースのロゼが揃う。
ワイナリーの歴史
チンザノは1757年、ジョヴァンニ・カルロのチンザノ兄弟により創業された。チンザノ兄弟は、トリノの小さな店で独自のハーブやスパイスを用いたワイン「ベルモット」の製造を始めた。これがその後、イタリア王家のサヴォイア家に献上するという栄誉を得る。1840年、サヴォイア家からの要請でスパークリングワイン・スプマンテを製造。このイタリア初のスパークリングワインの誕生により、ベルモットとスプマンテというチンザノの二本柱が確立した。
1887年にチンザノはイタリア国外に進出し、ユニークな広告キャンペーンを次々に打ち出す。1925年には現在も使用されている企業ロゴを作成。その後2度の世界大戦を乗り越えるも、次第にチンザノはブランドの求心力を失ってしまう。
しかし1999年、チンザノはカンパリグループの傘下に入り、そのブランド力を回復。現在に至るまでオリジナリティあふれる広告戦略を続け、世界中で愛飲されるイタリアンワインを製造している。