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特徴・ポイント
トスカーナ州を代表するワイン「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」を無名の頃から生産し続け、ブルネッロの普及発展に寄与した家族経営のワイナリー。ブルネッロで初めて単一畑のワインを造り出した。その「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ・リゼルヴァ・マドンナ・デル・ピアーノ」の2001年ヴィンテージは、『ワインスペクテイター』誌で100点満点を獲得した。
ワインづくりのこだわり
「偉大なワインはぶどう畑から」の哲学の元、農薬や化学肥料を一切使わず、モンタルチーノの伝統と風土に敬意を払ったワイン造りを心がけている。約28ヘクタールの畑では、すべてブルネッロ(サンジョベーゼ・グロッソ)種を栽培。スラヴォニア産のオーク樽で長期熟成している。
代表的なワイン
ヴァルディカヴァ ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ・リゼルヴァ・マドンナ・デル・ピアーノ
2001年ヴィンテージが『ワインスペクテイター』誌で満点を獲得した、ヴァルディカヴァの最上級ワイン。単一畑のぶどうのみを使用し、最高のぶどうが収穫できた年のみ生産される。凝縮された豊かな赤い果実味のファーストアタックにポプリやサドルレザーのようなニュアンス、なめらかなタンニンが感じられる。
ヴァルディカヴァ ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ
ヴァルディカヴァを代表するスタンダードワイン。スラヴォニア産オーク樽で熟成したブルネッロによる芳醇でしっかりとした果実味と酸味、凝縮された質感とどっしりとした飲み口が特徴。2007年ヴィンテージはパーカー・ポイント95点、『ワインスペクター』誌で91点を取った。
ヴァルディカヴァ ロッソ・ディ・モンタルチーノ
温度管理されたステンレススチールで発酵させた後、12~15ヶ月熟成させている。赤い果実やスパイスの香りとエネルギッシュでフレッシュな果実の甘みが、複雑で繊細な印象を与える「ブルネッロの子供」と称されるワインだ。
ワイナリーの歴史
ヴァルディカヴァ(VALDICAVA)は1953年、イタリア中部・トスカーナ州のモンタルチーノ村でブラマント・マルティーニ氏によって創業された。創業当初はまだ無名だったブルネッロ・ディ・モンタルチーノ協会の創立メンバーの一人で、ヴァルディカヴァは創業時からブルネッロの普及に尽力している。
ブラマント氏の孫であるヴィンツェンツォ・アブルツェーゼ氏がオーナーに就任し、1987年、本格的にブルネッロ・ディ・モンタルチーノの生産を始めた。その後、「聖母の大地」を意味する「マドンナ・デル・ピアーノ」と名付けられた単一畑に注目し、約8ヘクタールのこの畑から収穫されたぶどうのみを使った初の「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ・マドンナ・デル・ピアーノ」を1977年にリリースした。
2000年代に入り、ヴァルディカヴァが造るブルネッロ・ディ・モンタルチーノはワイン評価誌や著名ワイン評論家からの高い評価を受けるまでに成長している。
栽培コンサルタントは農学者であるアンドレア・パオレッテ氏が、醸造コンサルタントはアッティリオ・パーリ氏が担当している。