特徴・ポイント
ソグラペ (Sogrape) は、ポルトガルで最大手のワイナリーである。全生産量の約6割が国外へ輸出されており、世界約120カ国で愛飲されているポルトガルワインのつくり手だ。18カ所の敷地に15のワイナリー、9つのボトリング工場を所有し、2015年に世界ワイン・アンド・スピリッツ・ジャーナリスト協会選出の「世界のトップ100ワイナリー」で1位に輝く実績を持つ。
ワインづくりのこだわり
「世界中で親しまれるポルトガルワインを」をモットーに、高い品質管理体制とワインづくりへの研究体制を敷いている。自社畑のぶどうに加え、契約農家の厳選されたぶどうを使用している。
代表的なワイン
ソグラペ マテウス ロゼ
ソグラペを代表する、世界中で大ヒットしたロゼワイン。フレッシュで魅力的な味わいと微発泡性の爽やかな余韻がある。個性的なボトルは、ソグラペの創業者フェルナンド・ヴァン・グエデス氏が第一次世界大戦時に兵士が持っていたフラスコにヒントを得たもの。マテウスには他にホワイトやスパークリングロゼなどのアイテムがある。
ソグラペ ガゼラ ヴィーニョ・ヴェルデ ホワイト
ヴィーニョ・ヴェルデとは、ポルトガル語で「緑のワイン」を意味する。柑橘類に加えて梨や桃のような香り、軽い飲み口の微発泡性白ワインだ。同シリーズにはロゼもラインアップされている。
ソグラペ テラ フランカ ブランコ
アプリコットやパイナップルを思わせる豊かな香りと果実味をそのまま味わえるフルーティーさが長い余韻を残す。なめらかな酸味とハーブのような清涼感のバランスがよく取れている。
ワイナリーの歴史
ソグラペは1942年、ポルトガルワインを世界へ広めるという目的を掲げ、フェルナンド・ヴァン・グエデス氏と15人の友人によって設立された。そして最初に生まれたワインが、現在もソグラペを代表するワインとなっているマテウス ロゼだ。
マテウス ロゼの成功を機に、ソグラペはワイン輸出へ乗り出した。1940年代にブラジルをはじめとする南米に進出し、その後アフリカのポルトガル植民地やイギリスへと進出を図った。
1980年代以降も引き続きぶどう畑の面積を拡げるためだけではなく、ぶどうの栽培や研究、ワイナリー建設へ投資を続けている。順調にぶどう畑の拡大と自社の設備を刷新していくことで、ソグラペはポルトガル最大手のワイナリーへと成長した。