特徴・ポイント
イタリア中部・アドリア海沿岸のオッフィーダ近郊で小規模ワイナリーから始まったチウ・チウは、現在年間約100万本のワインを生産するワイナリーとなった。地場品種のぶどうにこだわり、イタリア国内でも早くから有機農法を行ったワイナリーとして知られる。オピドゥムの2008年ヴィンテージがインターナショナル・オーガニック・ワイン・アワードで金賞を受賞するほか、パーカーポイントや、『ガンベロ・ロッソ』誌などでも高評価を得ている。
ワインづくりのこだわり
有機農法を行い、白はペコリーノ、パッセリーナ、赤はモンテプルチアーノ、サンジョヴェーゼといった地場品種を中心に栽培し、その特徴を生かしたワインをつくっている。1985年にイタリアのオーガニック認証「CCPB」を取得。また、醸造時に動物由来のものを使用しないヴィーガンの認定も受けている。
代表的なワイン
ゴティコ・ロッソ・ピチェーノ・スペリオーレ
別々に発酵させたモンテプルチアーノとサンジョヴェーゼ2種類のぶどうを使用した赤ワイン。口当たりまろやかで、長い余韻を楽しめる。3年ほど熟成させるのも良い。2010・2011年ヴィンテージが『ガンベロ・ロッソ』誌で2グラス+アスタリスクを獲得している。
チウ・チウ オピドゥム
モンテプルチアーノ種を100%使用した赤。バニラやコーヒー、熟したプラムを思わせる香りとふくよかな果実味が魅力で、長く続く余韻の中に苦味も感じられ、飲みごたえたっぷりのしっかりとしたボディだ。2008年ヴィンテージがインターナショナル・オーガニック・ワイン・アワードで金賞を受賞。
メルレッタイエ
ペコリーノ種100%の辛口白ワイン。白い花や柑橘類を思わせる香りとデリケートな果実味、適度な酸味とボリュームのバランスが良い。2009年ヴィンテージはパーカーポイントで90点を獲得、2013年ヴィンテージはインターナショナル・オーガニック・ワイン・アワード2014において96点を獲得。
ワイナリーの歴史
チウ・チウがナタリーノとアンナのバルトロメイ夫妻によってイタリア・マルケ州のオッフィーダ近郊に設立されたのは1970年のこと。ユニークな「チウ・チウ」という名は、バルトロメイ家代々のあだなである。
現在、ワイナリーはバルトロメイ夫妻の息子である栽培担当の兄マッシミリアーノ氏と、醸造・マーケティング担当の弟ヴァルテル氏兄弟に引き継がれている。
10ヘクタールから始まった畑は、設立から約30年で60ヘクタールになり、現在は150ヘクタールにまで広がった。最新の技術を用いて地場品種ぶどうの特徴を最大限に引き出した豊かな香りを持つ品質のワインを生産している