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特徴・ポイント
フランス・アルザスでも最も古い歴史をもつ協同組合のひとつ。175人もの生産者が集い、390haを超える広大なぶどう畑を所有する。グラン・クリュを10カ所所有し、英『デキャンター』誌や「パリ農業コンクール」などで高評価を得ている。生産したワインの約7割がフランス国内で消費される地元に愛されるワイナリーだ。
ワインづくりのこだわり
協同組合ならではの利点を活かして、生産量ではなく「高品質なぶどう」を収穫することにこだわっている。栽培農家にタブレットを導入して区画・品種ごとに毎日、畑の様子やぶどうの成熟状況をインプットし、このデータを栽培・醸造担当者がチェックして最適な収穫時期を見定めている。
代表的なワイン
ジャン・ガイラー クレマン・ダルザス ブリュット ブラン・ド・ブラン
水はけのよい土壌で完熟したぶどうを手摘みで収穫し、丹精込めて作られたクレマン。泡立ちがきめ細かく、リンゴや蜂蜜を思わせる香りが楽しめる。
ジャン・ガイラー リースリング・インスピレーション・テロワール
成熟したリースリング種のぶどうを丁寧にプレスし、発酵後数カ月寝かすことで、エレガントな味わい生み出している。柑橘類や桃など肉厚な果実の香りとシャープな酸味のキレが味わえる。瓶詰めは春ごろ行われる。
ジャン・ガイラー ピノ・ブラン・レゼルブ・パルティキュリエール
金色がかった黄色が見た目も美しく、リンゴやメロンなどの柔らかな果肉の果実や、甘い香りが楽しめる。酸味がまろやかで、やさしく繊細な辛口の白ワイン。
ワイナリーの歴史
ジャン・ガイラー(Jean Geiler)は、1926年にフランス・アルザス地方のエンゲルスハイムで、36人の生産者によって設立された協同組合だ。「ジャン・ガイラー」とは、エンゲルスハイム出身の15世紀に活躍した大司教で、地元では深く敬愛されている人物だ。
1930年代までは生産量はわずかに8000ケースほどだったが、その後、革新的な品質向上を進め、現在では年間生産量約30万ケースまで成長している。175人のワイン生産者が集まり、390haの広大なぶどう畑と10のグラン・クリュを所有するワイナリーへと発展した。