チリ, ワイナリー

コンチャ・イ・トロ

   

特徴・ポイント

コンチャ・イ・トロ(Concha y Toro)はチリ最大のワインメーカーとして知られている。チリ国内の5カ所とアルゼンチンの銘醸地メンドーサに計9000haを超える面積のぶどう畑を所有している。

ワインづくりのこだわり

「高品質なワインをつくるための条件は良質なぶどうとすぐれた醸造技術」を哲学としている。ぶどうの品種に最適な土地を選別し、区画された畑の中にさらに畑をつくる「マッピング」というシステムを採用。収穫されたぶどうを伝統的製法で醸造するという栽培・醸造両方の卓越した技術によって最高のワインをつくっている。

Concha y Toro, Chile

代表的なワイン

コンチャ・イ・トロ ドン・メルチョー

創業者のメルチョル・コンチャ・イ・トロにちなんだ名を冠した、コンチャ・イ・トロを代表する最高級チリワイン。十分にカベルネの魅力を生かしたぶどうの芳醇な香りと果実味を感じられ、きめ細やかなタンニンとの調和にすぐれている。

Don Melchor 2005 Cabernet Sauvignon

コンチャ・イ・トロ フロンテラ

チェリーやブラックベリーの果実とミントを思わせるアロマ、凝縮された果実味と繊細なタンニンの豊かな味わいが魅力である。世界で一番売れていると称されるフロンテラには他に、シラーズやカルメネールシャルドネなど豊富なアイテムが揃っている。

Concha Y Toro Frontera Sauvignon Blanc (2007)

コンチャ・イ・トロ カッシェロ デル ディアブロ シャルドネ

ワイン蔵での盗飲を防ぐために創業者が「この蔵には悪魔が棲んでいる」と噂を流したという逸話が、「悪魔の蔵」という名前の由来。桃やパイナップルのようなフルーツ香にフレンチオーク樽由来のヘーゼルナッツを思わせる香りを感じられる。フレッシュでいきいきとした味にしっかりとした骨格があり、白桃や梨、トースト香と共に長い余韻が残る。

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ワイナリーの歴史

コンチャ・イ・トロは1883年、スペインの名門貴族出身のメルチョル・コンチャ・イ・トロ氏によってチリで創業された。ヨーロッパで飲まれているワインをチリでつくるために新大陸へやってきた同氏は、フランスボルドーから仕入れたぶどうをチリに植栽した。

1923年にはチリ・サンチャゴの株式市場に上場したコンチャ・イ・トロは、1933年にヨーロッパへの輸出を開始している。

1970年以降、コンチャ・イ・トロでは新しい技術を導入し、ワイナリーの近代化を進めた。1987年には最高級ワイン、ドン・メルチョーをリリースしている。1997年にはバロン・フィリップ・ド・ロートシルト家とのジョイント・ベンチャーを開始、発売したアルマヴィヴァは世界中で絶賛された。

創業から130年余り、コンチャ・イ・トロは伝統を守りながら革新的な技術を導入して成長を続け、世界中から高い評価を受けるワイナリーとしての地位を確固たるものとしている。

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