ビーチワース

ビーチワースワインの特徴とは

ビーチワースの気候・風土

ビーチワースはオーストラリアにあるヴィクトリア州のワイン生産地で、北に有名なラザーグレン、南にアルパイン・バレーと隣接している。

ヴィクトリア州北東のエリアでは最小の面積だが、高品質なワインを生み出す。

標高差により気候は異なり、標高が高いほど降雨量が増える。畑は斜面に展開されているが、地形上、水資源に乏しく広大な畑を持つことが難しい。

土壌は2種類あり、一方は海底堆積物から生成されミネラルが多く含まれる砂岩や泥岩、もう一方は花崗岩からなる。

beechworth-3

ビーチワースのワインの特徴

ビーチワースのワイナリーの多くは家族経営であり、栽培条件に恵まれないながらもクオリティの高いワインをつくっている。

ぶどうはフランス品種が多くシャルドネやソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・ノワール、シラーズが多く使われているが、イタリア品種もちらほらと見られる。

オーストラリアに特徴的な果実味に溢れる濃いワインではなく、ぶどうの個性を生かした繊細でチャーミングなワインが多くつくられる。

beechworth

エピソード

ビーチワースは近隣の地域と同様に、19世紀末のゴールドラッシュを機に人口が激増し、同時にワインづくりも盛んになった。

しかし1880年代のフィロキセラ蔓延によりワインづくりは衰退し、50年以上もの間、ワインビジネスは完全に消滅していた。その後、1950年代より再びワインがつくられるようになったが、GI指定されたのは2000年とごく最近のこと。近年では食とワイン文化が盛んな場所として急速に発展している。

beechworth2

ビーチワースの代表的なワイン

シャルドネ/ジアコンダ
エステート・ヴィンヤード・シラーズ/ジアコンダ
ピノ・ノワール/ブローケンウッド
インディゴ・ヴィンヤード・シャルドネ/ブローケンウッド

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

Twitter で