ピールの気候・風土
ピールは西オーストラリアのワイン産地のひとつ。パースから内陸部に少し入ったあたりにある。
地中海性気候の影響を受け、暑く乾燥した夏と、降雨が多く冷涼な冬が特徴だ。しかし、夏の午後にはインド洋からの海風が吹くため、暑さは多少軽減される。
十分な日光量が確保できるためにぶどうは十分熟す。例えばシュナンブラン種はその力を最大限に引き出され、ロワール地方のシュナンブラン種とは同一と思えない力強さとなる。
ピールのワインの特徴
ピールで栽培されるぶどうはさまざま。主にはシャルドネやメルローなどの他、マルベック、ムールヴェードル、シラーズなどが栽培される。
いずれも日光量の多い土地でよく育つぶどうで、樽で熟成されたパワフルな味わいのワインとなる。
エピソード
この地のぶどう栽培は、ヨーロッパからの移住者たちによって1850年代に始まった。
従来は猫の額ほどの小さな畑がいくつかしかなかったが、1970年代になり大規模な畑の開墾が始まった。
またピール・エステートというワイナリーが登場したことで、後にこの地のトレンドのひとつとなるシラーズ主体のパワフルなワインをつくり出すスタイルが確立された。
ピールの代表的なワイン
・ドウェリンガップ・シャルドネ/フェイバー・ヴィンヤード
・ホワイト・テイル/ドレイクスブルック