シャサーニュ・モンラッシェ

シャサーニュ・モンラッシェワインの特徴とは

   

シャサーニュ・モンラッシェの気候・風土

シャサーニュ・モンラッシェは、コート・ド・ボーヌの南部、標高220mから325mの高地に広がる斜面にあるアペラシオン(ワイン生産地)。

泥灰土、石灰、砂利、泥灰と、複雑な性質を持つ土壌の個性を最大限活かしてピノ・ノワール種、シャルドネ種が栽培されている。グラン・クリュ(特級畑)は、クリオ・バタール・モンラッシェと、シャサーニュにまたがるモンラッシェにある。

シャサーニュ・モンラッシェのワインの特徴

シャサーニュ・モンラッシェは、ピュリニー・モンラッシェと共に、辛口白ワインで高い名声を得ている。

白ワインは、口当たりはオイリーでまろやか、一口目は豊満で力強く、余韻が長いのが特徴。アロマやナッツの香りがあり、深いミネラル感をもつ。熟成すると蜂蜜や熟した洋ナシの香りがする。緑がかったラメ入りのゴールドは、シャサーニュ・モンラッシェ独特のカラーだ。

赤ワインの味わいは柔らかく洗練されており、若いうちはタンニンが強く、熟成すると、凝縮された複雑な味わいへと変わる。色は紫がかった輝きのある赤で鮮やか。チェリーのアロマやイチゴ、スパイスの香りが強い。多くはないが、10年以上長期熟成したものもつくられる。

エピソード

現在は、評価も知名度も高い白ワインに隠れた存在となっているシャサーニュ・モンラッシェの赤ワインだが、実は19世紀までは、この地は赤ワインの生産が主だった。長い歴史で培われた優れた技術により、今でもレベルが高い赤ワインがつくられる。

シャサーニュ・モンラッシェはワインの他に、大理石の大きな石切り場があることでも知られている。パリのトロカデロやルーヴルのピラミッドには、シャサーニュ・モンラッシェから産出されたピンクとベージュの大理石が使われている。

シャサーニュ・モンラッシェの代表的なワイン

クリオ・バタール・モンラッシェ
モルジョ
ラ・ブドリオット
レ・カイユレ
クロ・サン・ジャン
ラ・マルトロワ
レ・ヴェルジェ
レ・ショーメ
レ・マシュレール
ラ・ブドリオット
レ・ルショット
アベイ・ド・モルジョ
レ・シャンガン
ラ・ロマネ
ラ・グランド・モンターニュ

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