モンテリの気候・風土
モンテリは、ヴォルネイとムルソーの隣、コート・ド・ボーヌの中心に位置するワインの生産地だ。標高270~300mの日当たりの良い南東向きの斜面に、ぶどう畑が広がる。
小石まじりのバトニアン石灰岩の上に、赤い粘土と泥灰土が重なった土壌は、ぶどうの生育に最適。赤ワインの生産が多く、栽培地全体の25%を、一級畑が占める。
モンテリのワインの特徴
モンテリの赤ワインは、ヴォルネイの赤ワインと比べると、若干おとなしくピノ・ノワールらしい女性的な味わいが特徴。
色合いも美しく、チェリーやカシスなどのベリー、スミレや芍薬の花の芳香を漂わせる。タンニンが強いため、ローストチキンやミートパイなどの料理と相性が良い。
生産量は少ないが白ワインもつくられている。そのテイスティングはムルソーの白ワインに似て、グリーンがかった黄金色で、香り高いのが特徴。ソフトな味わいだが酸味もあり、シーフードやアオカビのチーズなどの食材と合う。
エピソード
モンテリは、クリュニー修道院の管理下にあった、ワイン生産の歴史が長い村である。村にある建物も歴史的価値があり、12世紀のロマネスク様式で建てられた教会や、ブルゴーニュ地方特有とされる、ひし形の屋根をもつ城が今も残されている。
モンテリの代表的なワイン
ブシャール・ペール・エ・フィス・モンテリ
モンテリ プルミエ・クリュ レ・シャン・フリオ ルーロ
モンテリ・シャトー・ガイヤール
モンテリ・ル・ヴィラージュ
モンテリ・レ・デュレス