アジャクシオの気候・風土
アジャクシオは、プロヴァンスの南東にある地中海上の島、コルシカ島に位置する。アジャクシオは、コルシカ島南部の西岸にあるA.O.C.で、アジャクシオ湾沿いに広がる。
斜面にぶどう畑が作られていて、栽培面積はおよそ250ha。土壌は、花崗岩質。日照時間が長い地中海性気候で、日照時間は年間2700時間にもおよぶ。
アジャクシオのワインの特徴
コルシカ島では、フランス本土では栽培されていないコルシカ島土着品種のぶどうを使用して、個性的なワインを多く生産している。土着品種のほか、イタリア系の品種も多く栽培されていて、フランスワインとイタリアワインの中間のようなワインと例えられることが多い。
アジャクシオ産のワインは、品格がありエレガントなワインとして有名。生産量は、赤ワインが多い。赤ワインは、主に土着品種であるスキアカレロ種を使ってつくられている。熟成型のワインでベリーの香りを持つ。
生産量は少ないが、白とロゼのワインも生産されている。白ワインは、主にヴェルメンティーノ種を使ってつくられている。若飲みタイプのワインで、爽やかさを楽しめる。ロゼワインは、赤ワイン同様にスキアカレロ種を使って、セニエ方式でつくられている。若飲みタイプのワインに仕上がる。
エピソード
アジャクシオは、コルシカ島最大の街であり、首府でもある。ナポレオンが生まれた街としても有名だ。
また、コルシカ島は、先住民が独自の言語であるコルシカ語を使用し、独自の文化を育んできた島としても知られている。そのため、フランス本土とは一線を画す独自の文化が息づいている。
コルシカ島でのワインづくりは、紀元前6世紀には行われていたとされている。
コルシカ島で生産されるワインは、生産量が少ないため、島内で消費され、外に出ることはほとんどなかった。しかし、観光客の増加に伴い、名が知られるようになってきた。
アジャクシオの代表的なワイン
アジャクシオ/ドメーヌ・コンテ・アバトゥッチ
アジャクシオ・ クロ・デュ・カルディナル/コント・ペラルディ
アジャクシオ/ドメーヌ・ア・ペラチア