クローズ・エルミタージュの気候・風土
クローズ・エルミタージュは、エルミタージュを囲むように広がっている。その面積は1400ha以上にも及ぶ。
クローズ・エルミタージュのブドウ畑の土壌は、ほとんどが石灰岩。ただし、地域によってバラツキもある。緩やかで平坦な地でブドウが栽培されている。
ローヌ北部では最大のブドウ畑と言われており、その生産量もこの地方の60%を占めている。
クローズ・エルミタージュのワインの特徴
クローズ・エルミタージュのワインは、赤ワイン・白ワイン共に、隣接するエルミタージュワインとよく似た仕上がりとなっている。ただ、クローズ・エルミタージュのワインの方が、ライトボディ寄りで口当たりも柔らかい。軽くて瑞々しい口当たりが特徴で、手軽に飲めるワインとして好評だ。
フレッシュなボディは、まるでコート・ロティのワインであるかのような仕上がり。伝統的かつ繊細な技術を感じることができる。
フルーティーさがあふれるクローズ・エルミタージュの赤ワインは、80%以上のシラー種の使用が義務付けられている。優れたワインでありながら手軽に飲めることでも人気を集めている。
また生産量の少ない白ワインも甘口で、非常に人気がある。
エピソード
名前が似ていることからエルミタージュと混同されるケースがあるが、クローズ・エルミタージュはエルミタージュとは全く異なった畑である。
クローズ・エルミタージュの畑は、巨大な段々畑が印象的。しかし、実際に栽培されている地区はほとんどが平坦な場所にあり、急斜面での畑仕事ほどにはブドウ栽培は難しくない。
クローズ・エルミタージュの代表的なワイン
クローズ・エルミタージュ・ブラン
クローズ・エルミタージュ赤 ドメーヌ・アラン・グライヨ
クローズ・エルミタージュ赤 ドメーヌ・エマニュエル・ダルノー