ブライスガウ

ブライスガウワインの特徴とは

   

ブライスガウの気候・風土

ブライスガウは、ドイツ南部、バーデンにおけるベライヒ(ワイン生産地区)の1つだ。

バーデン=ヴュルテンベルク州のうち、ライン川沿岸のラールの村からフライブルクまでの南北に細長く伸びた地域が該当する。

土壌は黄土や片麻岩、またマルターディンゲンなどの地域では貝殻石灰岩の風化土壌だ。

ドイツの中でもバーデンは気温が高いBゾーンに属し、その中でも平野部は、夏季の暑さが厳しい。2003年の猛暑においては、フライブルクで観測史上最高気温(40.2度)を記録した。

ぶどう畑は、黒い森と呼ばれるシュヴァルツヴァルトのふもとに広がっている。栽培されているぶどうは、シュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)がメイン。他には、ヴァイサーブルグンダー(ピノ・ブラン)やグラウブルグンダー(ピノ・グリ)なども栽培されている。

ブライスガウのワインの特徴

ブライスガウにおけるワイン生産者で、世界的によく知られているのがベルンハルト・フーバーだ。

シュロスベルクなどの畑を有し、ドイツワインの権威「ゴー・ミヨ」誌において最高評価となる5房を獲得している。これは、バーデン地域では唯一のことだ。

シュペートブルグンダーによるトロッケン(辛口ワイン)は、石灰質のミネラルを豊富に含む重厚な味わいのワインとなっている。

また、ブライスガウにおいては、グラウブルグンダー種とシュペートブルグンダー種をブレンドしてつくられるバーディッシュロートゴールドが有名だ。

フランスのセニエ方式とは異なり、発酵前の白黒ぶどう果汁を混合したのち醸造される。この方法をロートリングといい、他にはヴュルテルベルクでつくられるシラーヴァインがある。

エピソード

「ゴー・ミヨ」誌のみならず「ニューズウィーク」誌でも紹介されるなど、世界中から高い評価を得ていたベルンハルト・フーバー氏であったが、2014年6月に惜しまれながら55歳で癌により亡くなった。

現在は2代目の若き頭首ユリアン・フーバー氏が、亡き父の遺志を引き継ぎワインづくりに邁進している。

ブライスガウの代表的なワイン

マルターディンガー・シュペートブルグンダー クー・ベー・アー トロッケン / ベルンハルト・フーバー
シュペートブルグンダー アルテ・レーベン クー・ベー・アー トロッケン / ベルンハルト・フーバー
シュペートブルグンダー R クー・ベー・アー トロッケン / ベルンハルト・フーバー

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