ビンゲン

ビンゲンワインの特徴とは

   

ビンゲンの気候・風土

ビンゲンは、ライン川流域にあるワイン生産地域・ラインヘッセン地方の西部にあたるべライヒ(生産地区)。北のライン川と、西のナーエ川に挟まれた位置にある。

ぶどう畑の多くは内陸部の平地やなだらかな丘陵地にある。しかし、東西に走るライン川と南北に走るナーエ川合流域の南岸にあたるビンゲンや、ライン川南岸にあるインゲルハイムの村は「ラインフロント(ラインテラス)」と呼ばれ、ぶどう栽培の1等地にあたる。

またビンゲン村の中でも、シャルラッハベルクと呼ばれる畑は急勾配の南向き斜面にぶどう畑があり、優良畑とされている。

土壌は黄土層に石灰岩と砂岩の微粒砂土からなる。温暖な気候で日照時間が長い。また降水量が少なく、ぶどう栽培に適した条件を備えている。

ビンゲンのワインの特徴

ビンゲン地区では、ポルトギーザー種やシュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)種を使用した赤ワインリースリング種やヴァイサーブルグンダー(ピノ・ブラン)種を使用した白ワインがつくられている。

マイルドな口当たりで飲みやすいテーブルワインが多いが、優良なシャルラッハベルクの畑からはリースリング種を使用した上質な白ワインがつくられている。この地区の西はナーエ地域と接しており、ワインも似た風味を持つとされる。

赤ぶどう品種は主にインゲルハイム村でつくられており、ポルトギーザー種とシュペートブルグンダー種から生み出された、柔らかなコクのあるワインでよく知られている。

エピソード

ビンゲン地区のインゲルハイムは、カール大帝が居城を構えたことで知られる土地だ。

またインゲルハイムは赤ワインで有名なことから「赤ワインの街」と呼ばれている。同地では、9月の最終週から10月の最初の週にかけて赤ワイン祭りと呼ばれる収穫祭が行われ、賑わいを見せている。

ビンゲンの代表的なワイン

グーツヴァイン・リースリング・デー・クー・トロッケン/シュロス・ヴェスターハウス・醸造所
グーツヴァイン・シュペートブルグンダー・デー・クー・トロッケン/シュロス・ヴェスターハウス・醸造所
インゲルハイマー・グランド・プリックス・シュペートブルグンダー・デー・クー・トロッケン・バリック/シュロス・ヴェスターハウス醸造所
インゲルハイマー・フリューブルグンダー・クーベーアー・トロッケン/シュロス・ヴェスターハウス醸造所

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