シュロス・ノイエンブルクの気候・風土
シュロス・ノイエンブルク地区は旧東ドイツのザーレ・ウンストルート(ザーレ・ウンシュトルート)北部、ザーレ川の西部に広がるベライヒ(ワイン生産地区)だ。
ヨーロッパのワイン産地の中でも北に位置するシュロス・ノイエンブルクは、気候は冷涼でドイツでも雨が少ない地域に属する。
ぶどう畑は、日照時間を確保するため峡谷の斜面に広がる。貝殻石灰岩の土壌が、ワインにはっきりとしたミネラルを与えている。
シュロス・ノイエンブルクのワインの特徴
この地域のワインの歴史は古く、10世紀以上も前からワインの生産が行われていた。シュロス・ノイエンブルクで最も多く栽培されている品種はミュラートゥルガウで、他にはヴァイスブルグンダー、リースリング、シルヴァーナなども栽培されている。
フルーティーでソフトな口当たりのドライな白ワインが多いが、香り高くコクを感じるものや赤ワインも生産されている。
栽培面積は小さく生産量も少ないため、そのほとんどのワインは地元で消費される。
エピソード
シュロス・ノイエンブルクは観光地としても有名だ。ノイエンブルク宮殿やウンストルートの渓谷、自然環境を大切に作られたワイン畑に石小屋など、中世の建造物と自然に囲まれた景観は、多くの観光客を魅了している。
近年個人のぶどう園やワイナリーの数が増えつつある。ワイン醸造者協会と州立の醸造所ではワインの試飲も行われ、近隣の直営バーでもこの地の多様なワインが味わえる。
シュロス・ノイエンブルクを含むザーレ・ウンストルート地域のワイン街道は、その一部がロマンチック街道へと続いており、ワインと併せてその美しい景観にも酔うことができる。
シュロス・ノイエンブルクの代表的なワイン
ヘーンシュテット ケルターベルク
カールスドルフ ホーエグレーテ
フォルテン ケッペルベルク