マテーラの気候・風土
マテーラはイタリア・バジリカータ州のワイン生産地だ。州の東部に位置し、観光地としても有名なマテーラの町周辺が該当する。
2005年にD.O.Cワインに指定されているが、D.O.C指定を受けたワイン生産地としては比較的新しい。バジリカータ州では、この他にもグロッティーノ・ディ・ロッカノーヴァなどが2009年にD.O.C指定された。
土壌は粘土質。イオニア海へと向かう斜面にぶどう畑が展開している。他の地域と比べ高地にあり、標高700mに達するところもある。
栽培されるぶどうはサンジョヴェーゼ、プリミティーヴォ、アリアニコ、グレコ・ビアンコ、マルヴァジーア・ディ・バジリカータなど。
マテーラのワインの特徴
白ワインと赤ワインがメインとなっており、それぞれD.O.Cによってアルコール度数と含まれるぶどうの割合とが定められている。
白ワインについてはマルヴァジーア・ビアンコ種が最低70%、その他グレコ・ビアンコ種を最低10%含むよう定められている。透き通った麦わら色にフローラルな味わいを持ったワインだ。
また、赤ワインについてはサンジョヴェーゼ種を最低60%、アリアニコ種とプリミティーヴォ種を最低10%使用しなければならず、かつ混醸用にバジリカータ種を最大20%まで混ぜることができると規定されている。
熟成するにつれて深みを増す赤色に、スミレなどの花やチコリなどハーブを思わせるアロマが主張し、特徴的な甘い果実味を持つワインとなっている。16~18度でのサーブに適している。
エピソード
マテーラはワインの生産地としてだけでなく、観光地としても有名だ。
その代表的なものは、サッシと呼ばれる洞窟住居群と岩窟教会公園だ。石灰岩の侵食によって形成されており、1993年にはユネスコの世界遺産にも登録されている。アニメ映画「天空の城ラピュタ」のモデルや、映画「パッション」の舞台になったことでも有名だ。
マテーラの代表的なワイン
ラミーナ マテーラ・ロッソ / アグリコーラ・ドラゴーネ
オーパス199 マテーラ・プリミティーヴォ / アグリコーラ・ドラゴーネ
ピエトラメンタ マテーラ・プリミティーヴォ / アグリコーラ・ドラゴーネ