コッリ・ボロニェージの気候・風土
コッリ・ボロニェージ(ボロネージとも)は、エミリア=ロマーニャ州のワイン生産地だ。
ボローニャ以南、モンテヴェーリオなどを含む平野部分が該当し、北の境界はSP(県道)569号線となっている。
1975年にD.O.Cに指定されている。また、グレコ種の亜種からつくられる白ワイン、ピニョレットが2011年D.O.C.Gに昇格した。(コッリ・ボロニェージ・ピニョレット・クラッシコ)
ぶどう畑は丘陵地帯のなだらかな斜面に沿って展開している。品質を保つため、収量を抑えて栽培される。
栽培されるぶどうはピニョレットのほかバルベーラ、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、ピノ・ビアンコ、リースリング・イタリコなど。なお混同されやすいが、リースリング・イタリコはトゥルソー・グリの系列で、ドイツ品種のリースリングとは異なる。
コッリ・ボロニェージのワインの特徴
D.O.C.Gにより、ピニョレット・クラッシコは、原料にピニョレット種を95%以上使用するよう定められている。やや黄色味が強い色合いに、豊富なミネラルを含むテロワール(生育環境)ならではの味わい深いワインとなっており、あまり酸味は強くない。
また、バルベーラ種によるフリッツァンテ(微発泡タイプ)もつくられている。香りと酸味のバランスに加え、酸味からくるサピディタ(塩加減)がチーズや生ハムともよく合う。
その他のワインでは、ピノ・ビアンコやメルローなど単一品種を原料にしたものが多い。これらのワインについてはD.O.C法により、単一品種を最低85%以上使用するよう定められている。
エピソード
ピニョレット種については、そのルーツはグレコ種だといわれている。グレコがイタリア各地に伝播していった上でグレコ・ビアンコ、グレケット…と名前が変化し、ここボローニャにおいてピニョレットとなったものと考えられている。
コッリ・ボロニェージの代表的なワイン
バルベーラ・フリッツァンテ・コッリ・ボロニェージ / ガッジョーリ
コッリ・ボロニェージ ラ・ナトゥーラ・アマ・ナスコンデルシ / マリア・ボルトロッティ
ヴィーニャ・アンティカ コッリ・ボロニェージ・ピニョレット・クラッシコ / テヌータ・ボンザーラ