フランチャコルタの気候・風土
フランチャコルタはイタリア北西部、ミラノのあるロンバルディア州東部に位置する。避暑地としても人気があり、毎年多くの観光客で賑わう。
アルプス山脈の麓に位置するため寒暖差が激しいが、イタリアで6番目に大きい湖であるイゼオ湖がすぐそばにあり、湖の影響で気候がいくぶん穏やかになっている。
土壌はやせていて水はけがよいため、ぶどう以外の作物栽培には向かない。丘陵を利用した畑からは、高品質のぶどうが生産されている。
フランチャコルタのワインの特徴
フランチャコルタについて特筆すべき点は、何といってもフランスのシャンパーニュ地方と同じ製法で作られる上品なスパークリングワインがつくられていることだろう。
瓶内2次発酵(メトドクラシコ)方式でつくられるワインとしては、イタリアで初めてDOCGに認定された地域。そのフルーティーで香り高くミネラリーな風味はシャンパンに匹敵するといわれている。
残糖値によってドゥミセック、ブリュットなど6種類に分けられ、主なぶどうの品種はシャルドネ、ピノ・ビアンコ、ピノ・ネーロなど。「スプマンテ」の呼称をつけずとも、「フランチャコルタ」の名称だけで発泡性のワインであることが証明できて、他のスプマンテと一線を画している。
エピソード
古くから品質の良いスティルワイン(非発泡性ワイン)の産地として知られていた一方で、フランチャコルタのスパークリングワインの歴史は比較的新しく、DOCに認定されたのは1967年、DOCG認定は1995年になってからだ。
1950年代末に、醸造家のフランコ・ジリアーニ氏が当時スティルワインのワイナリーだったグイド・ベルルッキ氏にスパークリングワインの生産を提案し、出来上がったのがピノディフランチャコルタ、フランチャコルタの記念すべき第一号である。
フランチャコルタの代表的なワイン
グイドベルルッキ キュベ・インペリアーレ
コルテアウラ フランチャコルタ ロゼ
モンテロッサ カボション フランチャコルタ ブリュット ミレジマート
カデルボスコ フランチャコルタ キュベ プレステージNV
フェルゲッティーナ フランチャコルタ エクストラブリュット
ヴィッラ フランチャコルタ ブリュット ミレジマート