コラート

コラート(カステル・デル・モンテ)ワインの特徴とは

   

コラート(カステル・デル・モンテ)の気候・風土

カステル・デル・モンテは、イタリア半島の「かかと」の部分にあたる南部、プーリア州のワイン生産地だ。コラートとアンドリアにまたがる地域が該当し、1971年にD.O.Cに指定されている。また、その中でもネロ・ディ・トロイアを用いたワインは品質を認められ、2011年にD.O.C.Gに昇格している。

土壌は粘土と沖積土の混合土壌、または石灰質、砂利質となっている。気候は地中海性気候で、年中通して温暖で夏季の雨量が少ない。年間平均降水量は600mm程度。

赤ワインの原料となるネロ・ディ・トロイア種(国際表記ではウーヴァ・ディ・トロイアと表記されることもある)、モンテプルチアーノ種などが栽培されている。

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コラート(カステル・デル・モンテ)のワインの特徴

D.O.Cカステル・デル・モンテの赤ワインは、ネロ・ディ・トロイア種やモンテプルチアーノ種を75%以上使用するよう定められている。

深いルビー色をたたえ、果実味とタンニンのバランスが良いのが特徴。フルボディミディアムボディのものが多い。

また、D.O.C.G指定を受けたワインについては、ネロ・ディ・トロイア種を90%以上含むものでなければいけないと定められている。こちらはラズベリーやカシスを思わせる赤い果実のアロマに、芳醇な果実味とやわらかなタンニンが楽しめるワインとなっている。

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エピソード

カステル・デル・モンテの名前の由来は、かつてシチリア王・フェデリーコ2世がコラートに構えた城にちなむ。1240年ごろ建てられた「山の城」を意味する鷹狩り用の城が、そのままD.O.Cの名前になった。

黄金比を取り入れた八角形で設計されており、付近の美しい景観から1996年には世界遺産、2012年には世界の名城25選にも指定され、多くの観光客が訪れる。1ユーロセント硬貨の図柄に使われていることでも有名。

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コラート(カステル・デル・モンテ)の代表的なワイン

ルピコロ カステル・デル・モンテ・ロッソ / リヴェラ
イル・ファルコーネ カステル・デル・モンテ・リゼルヴァ / リヴェラ
フェドーラ カステル・デル・モンテ・ビアンコ / リヴェラ
カステル・デル・モンテ / サンタ・ルチア
オッターゴノ カステル・デル・モンテ ネーロ・ディ・トロイア リゼルヴァ / トッレヴェント

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