サリーチェ・サレンティーノの気候・風土
サリーチェ・サレンティーノは、イタリア南部・プーリア州のワイン生産地だ。イタリア半島を長靴に例えるとプーリア州は「かかと」に位置するが、サリーチェ・サレンティーノはそのかかとの先端付近にあたる。1976年にD.O.C指定されており、プーリア州のD.O.Cとしては比較的有名だ。
気候は地中海性気候で、年中通して気温が高く、特に夏季は乾燥しており雨量が少ない。
栽培されるぶどうは、この地のワインの主な原料となるネグロ・アマーロ種が多い。このぶどうは黒色が深く、芳しいアロマと渋みがあるのが特徴。その他には混醸にて用いられるマルヴァジア・ネーラ種などが栽培されている。
サリーチェ・サレンティーノのワインの特徴
サリーチェ・サレンティーノでは各種ワインがつくられているが、その中でも赤ワインが有名だ。
D.O.Cの規定によると、赤ワインにはネグロ・アマーロ種を最低80%以上使用しなければならないと定められている。IGTワインにはネグロ・アマーロ種100%でつくられるものもあるが、D.O.Cを名乗るものはマルヴァジア・ネーラ種との混醸が多い。
赤ワインは、ネグロ・アマーロ種の深い黒色と特有の渋みがそのまま現れた、ルビーを思わせる濃厚な赤色となっている。混醸されたマルヴァジーア・ネーラ種がタンニンをある程度抑え、酸味と果実味とのバランスの取れた味わいになっているのが特徴だ。
また、24ヶ月熟成させるリゼルヴァタイプのワインや、シャルドネを原料とした白ワインもつくられている。
エピソード
1976年のサリーチェ・サレンティーノD.O.Cの誕生には、レオーネ・デ・カストリスという生産者が大きな役割を果たしている。カストリスの創業は1665年で300年以上の歴史を持っており、プーリア州では最古のワイン生産者として知られている。
サリーチェ・サレンティーノの代表的なワイン
サリーチェ・サレンティーノ・ロッソ リゼルヴァ / ポッジョ・レ・ヴォルピ
サリーチェ・サレンティーノ・ロッソ リゼルヴァ / タウリーノ
サリーチェ・サレンティーノ・ロッソ リゼルヴァ ラ・カルタ / カンディード
マイアーナ サリーチェ・サレンティーノ・ロッソ / レオーネ・デ・カストリス
マイアーナ サリーチェ・サレンティーノ・ビアンコ / カストリス