コペルティーノ

コペルティーノワインの特徴とは

   

コペルティーノの気候・風土

コペルティーノ(Copertino)はイタリア南部、プーリア州のワイン生産地だ。イタリア半島を長靴に例えると、プーリア州はちょうどかかとの部分にあたる。1976年にD.O.Cに指定されている。

地層は白亜質時代のもので、粘土質の土壌となっている。地中海性気候で、年中通して温暖で夏季の雨量が少ない。

栽培されるぶどうは、赤ワインの原料となるマルヴァジーア・ネーラ種、サンジョヴェーゼ種、モンテプルチアーノ種のほか、特産品種のネグロ・アマーロ種。このネグロ・アマーロ種はギリシャのイオニア地域を由来とするぶどうで、深い黒色が特徴だ。

Grapes in Puglia

コペルティーノのワインの特徴

コペルティーノの赤ワインは、D.O.C規定によりネグロ・アマーロを最低70%以上、残りの混醸はマルヴァジーア・ネーラ種とモンテプルチアーノ種は30%まで、サンジョヴェーゼ種を15%までと定められている。

ネグロ・アマーロ種を主な原料としてつくられる赤ワインは、ぶどうの深い黒色がそのまま現れて、濃厚な赤色となる。アロマはナシやプラム、チェリーを感じさせるもの。やわらかなアタックに、芳醇な果実味が広がるワインとなっている。

また、ロゼタイプのワインもつくられている。こちらも赤ワイン同様、ネグロ・アマーロ種の深みのある色と濃厚な果実味、なめらかなタンニンが感じられるワインだ。

Copertino rosso

一押しのワイナリー/当たり年

コペルティーノ(Copertino)の生産者のうち、各方面にて高い評価を得ている作り手として、アッポローニオ(Apollonio)、ロッカ・ディ・モリ(Rocca dei Mori)、テッレ・デル・グリコ(Terre Del Grico)、クペルティーヌム(Cupertinum)、レオーネ・デ・カストリス(Leone de Castris)、ボッター・カルロ(Botter Carlo)などが挙げられる。

イタリア南部のワインは2008年、2007年、2006年、2005年、2001年、1999年、1997年の出来が良いと評価される。1000円台から3000円までの手に取りやすい価格・値段にて販売されている。

copertino

エピソード

プーリア州には古くからの歴史を持つ町が多く、城や要塞が多いのが特徴だ。このコペルティーノも例外ではなく、サンジュゼッペ門を構えるコペルティーノ城が観光地として有名だ。

古い寺院や修道院も多く、歴史あるたたずまいを今に残している。また、こうした建造物、特に寺院の内部には美しいフレスコ画が描かれているものもある。

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コペルティーノの代表的なワイン

コペルティーノ・ロッソ / ロッカ・デイ・モリ
コペルティーノ・ リゼルヴァ / ボッター・カルロ
コペルティーノ / アッポローニオ

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