山梨県甲州市その他地域・山梨市の気候・風土
山梨市は山梨県の東部に位置する。地域の主な特産品の1つとしてワインが挙げられるほどワインづくりが盛んで、このエリアでつくられるワインは甲州ワインと呼ばれている。
甲府盆地の東部であるこの地域の夏は酷暑で冬の積雪は少ないものの気温は下がる。寒暖の差が大きく、降雨量が少ない。同時に水はけが良いことからぶどうの栽培に適している。日照時間が長く、糖度の高い良質なぶどうが育つ。
山梨県甲州市その他地域・山梨市のワインの特徴
山梨市・甲州市ではさまざまなぶどう品種が作られている。その中でも特筆すべきなのは、やはり甲州種だ。
甲州種は日本ワインを代表するぶどう品種の1つであり、その名のとおり山梨県甲州地域の在来種。柔らかい口当たりとキレを併せ持ち、日本中の多くのワイナリーに採用されている。この甲州種は、甲州エリアの水はけの良い土壌・寒暖差・日照時間・降雨量の少なさに適合する生育条件を持つ。
もう1つ、山梨県のワイナリーで多く使われる品種としてマスカット・ベーリーAがある。こちらのぶどう品種からは軽やかな果実味の心地よいワインが生まれ、人気がある。また、フランス品種を中心にさまざまな品種の栽培を試みる生産者が多く、できあがるワインもバラエティ豊かだ。
代表的な生産者
山梨市で代表的なワイナリーとして、甲斐ワイナリー、サントネージュ山梨ワイナリー、旭洋酒、奥野田葡萄酒醸造、金井醸造場などがある。
甲斐ワイナリーは天保5年に酒造業を創業した老舗。歴史を感じさせる蔵屋敷を利用したワイナリーとして見学客にも人気がある。
またサントネージュワインは、リーズナブルなテーブルワインメーカーとしてのイメージを一新し、セパージュにこだわったラインアップを近年展開している。
ほどんどのワインが1000～2000円台というデイリーユースに適した価格・値段で売られている。
エピソード
甲州ワインビーフという牛肉ブランドがある。これは山梨県甲斐市にある牧場で、ワインに使用されたぶどうの搾りかすを飼料に加え育てた牛のことだ。
ワインの効果で肉が柔らかくなるのに加え、ポリフェノール成分が含まれるため健康に良いとされる。
また、山梨県ではワイン豚というワインを飲ませ育てた豚も飼育されており、こちらは主に甲州市で育てられている。
By pcs34560 – 本人撮影, パブリック・ドメイン, https://ja.wikipedia.org/w/index.php?curid=1833018
山梨県甲州市その他地域・山梨市の代表的なワイン
・かざまや甲州辛口／甲斐ワイナリー
・キュベかざま甲州辛口／甲斐ワイナリー
・ソレイユ・メルロ／旭洋酒
・ソレイユ・甲州／旭洋酒
・奥野田ビアンコ／奥野田ワイナリー
・奥野田ロッソ／奥野田ワイナリー
