カチャポアル・バレーの気候・風土
カチャポアル・バレーはラベル・バレーの北部に当たり、サンティアゴから車で2時間ほどの場所に位置する。
海岸山脈とアンデス山脈に挟まれた盆地地帯で、夏場は気温が非常に高いが、山脈から流れ込む冷気で夜間は冷え、寒暖差が激しい。比較的乾燥している地域のため、点滴灌漑が広く用いられる。
カチャポアル・バレーの東側は、砂利や砂質の土壌で非常に水はけが良い。西側はやや肥沃なローム層で、カルメネールの栽培に向いている。
カチャポアル・バレーのワインの特徴
カチャポアル・バレーの日中の高い気温は、カベルネ・ソーヴィニヨンなどの果実味をしっかりと熟成させ、フルーティーでまろやかな味わいを引き出す。
この地域ではメルローやカルメネールも栽培され、全体的に果実のボリュームを感じさせる芳醇なワインを生み出している。また、丘陵地帯を使ってシャルドネも作られている。
代表的な生産者
カチャポアル・バレーの代表的な生産者として、コンチャ・イ・トロ、アルタイル、アリストス、サンタ・エマ、サン・ペドロ、コノスル、ヴィーニャ・ラ・ローザ、シャトー・ロス・ボルドス、カーサ・デ・カンポ、ヴァジェ・セクレトなどが挙げられる。
ワインはリーズナブルな価格のものがほとんどだが、時に1万円を超える値段のものもある。
エピソード
カチャポアル川とティンギリリカ川が合流した場所に、ラペル湖という湖がある。このラペル湖は水力発電のために作られた人工湖だが、夏場にはウォータースポーツを楽しむ人たちが多く訪れる。宿泊施設やコテージも多く、避暑リゾート地としての一面を見せている。
カチャポアル・バレーの代表的なワイン
・マルケス・デ・カサ・コンチャ・メルロ/コンチャ・イ・トロ
・グラン・レゼルヴァ・セリエ・リベラス・カルメネール/コンチャ・イ・トロ
・カスティーリョ・デ・モリーナ・レゼルヴァ・カベルネ・ソーヴィニヨン/ サン・ペドロ
・アンプルス・カベルネ・ソーヴィニヨン/サンタ・エマ
・セレクト・テロワール・カルメネール/サンタ・エマ
・カベルネ・ソーヴィニヨン/カーサ・デ・カンポ