ランサローテ 

ランサローテワインの特徴とは

   

ランサローテの気候・風土

ランサローテは、大西洋アフリカ沖のカナリア諸島におけるワイン産地で、D.O.に認定されている。カナリア諸島最東端のランサローテ島全体が生産地にあたる。

典型的な火山島であるこの地は、1730年代の大規模な火山活動により形成された、溶岩台地と300を超すクレーターがある。
島全体が火山灰で覆われているが、その下には粘土質、石灰質の肥沃な土壌がある。そのため火山灰の下の層まで掘った大きな穴の中にぶどうを植えるという、特有の栽培方法が採られている。

亜熱帯気候の影響で年間を通して降水量が少なく乾燥している。しかし、火山灰が雨や湿気を吸収し土壌に閉じ込めるため、ぶどう栽培には理想的な土地となっている。

ランサローテのワインの特徴

ランサローテでは、主にマルヴァジア種を使用した白ワインがつくられている。
早期に収穫したぶどうを用いてつくられる辛口・半辛口の白ワインは、新鮮なほどよい酸味が特徴。
また、「カナリー・サック」と呼ばれる、マルヴァジア種を中心とした甘い酒精強化ワインの伝統が現在も受け継がれている。

マルヴァジア種の他には、ブレバル種、ディエゴ種などの品種が使用される。

赤・ロゼワインは少量だが、リスタン・ネグロ種とネグラ・モール種を中心とした軽い飲み口のものがつくられている。

エピソード

ランサローテでは、樹齢100年を超える品種のぶどうからワインが生産されている。

19世紀ヨーロッパでは害虫フィロキセラによる被害が広まったが、厳しい気候を持つ同地はフィロキセラの生息が困難であったことから被害を免れた。
その結果、マルヴァジア種などの多くの土着品種が生き残ることができた。

ランサローテの代表的なワイン

セミドルチェ マルヴォワジー/エル・グリフォ
ドルチェ マルヴォワジー/エル・グリフォ
マルヴァジア セコ/ボデガ・ロス ベルメホス
マルヴァジア セコ フェルメンタード エン・バリカス/ボデガ・ロス ベルメホス
マルヴァジア セミドゥルセ/ボデガ・ロス ベルメホス

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