サン・テミリオンの石造りの街並みと周囲の丘に広がるブドウ畑
ワイナリー

シャトー・トロロン・モンド

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シャトー・トロロン・モンド(Château Troplong Mondot)は、フランス・ボルドー地方サン・テミリオンを代表する造り手のひとつです。名前は聞いたことがあっても、どんな土地で、どのような考え方のもとにワインを造っているのかまでは意外と整理しにくいものです。

この記事では、シャトー・トロロン・モンドの特徴、ワインづくり、代表的なワイン、歴史を分かりやすく紹介します。造り手の背景を知っておくと、ラベルだけでは見えにくい味わいの方向性や価格の理由も理解しやすくなります。

サン・テミリオンの石造りの街並みと周囲の丘に広がるブドウ畑
サン・テミリオンの街と丘陵のブドウ畑。トロロン・モンドが高所から見渡す産地の起伏を伝えます(画像: Josep M. Gracia / CC BY-SA 4.0) Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0

シャトー・トロロン・モンドとは

産地とスタイル

シャトー・トロロン・モンドは、フランス・ボルドー地方サン・テミリオンの風土と深く結びついたワイナリーです。産地の気候、土壌、品種の個性を生かしながら、その地域らしさが伝わるワインを生み出しています。

土壌が見えるサン・テミリオンのブドウ樹の幹と根元
サン・テミリオンの土から伸びるブドウ樹。粘土と石灰岩、深く張る根がワインの密度と鮮度を形づくります(画像: Cyril5555 / CC BY-SA 3.0) Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0

評価される理由

シャトー・トロロン・モンドは、サン・テミリオンを見渡すアペラシオン最高地点の丘に、約37ヘクタールのブドウ畑を持つ生産者です。公式プロフィールが示す土壌は粘土石灰質。粘土がもたらす果実の密度と力強さに、石灰岩由来の活力、精密さ、伸びやかな鮮度が重なります。品種構成はメルロー85%、カベルネ・ソーヴィニヨン13%、カベルネ・フラン2%が基準です。力強さを押し出すだけでなく、明るい果実、深さ、均衡、フィネスを同時に目指すのが現在のスタイルです。

ワインづくりのこだわり

2021年に全面改修された醸造所は、地下14メートルに42基のタンクを備え、区画ごとの違いを細かく保てるよう設計されています。収穫は果実の鮮度を優先して早めに判断し、低温浸漬と低温発酵で香りを守りながら穏やかに抽出。マロラクティック発酵はステンレスタンクで行い、熟成前にブレンドします。公式サイトが示す熟成構成は新樽50%、大樽30%、1年使用樽20%で、過度な樽香を避け、果実の輪郭とテロワールの違いを残す考え方です。精密な温度管理と軽いタッチで、粘土の密度を石灰岩の鮮度が整えるワインへ導きます。

サン・テミリオンの石造りの熟成庫に並ぶワイン樽
サン・テミリオンの樽熟成庫。トロロン・モンドでも新樽、大樽、1年使用樽を組み合わせて果実と樽の均衡を整えます(画像: Grand Parc – Bordeaux, France / CC BY 2.0) Wikimedia Commons / CC BY 2.0

代表的なワイン

Château Troplong Mondot

メルロー85%、カベルネ・ソーヴィニヨン13%、カベルネ・フラン2%を基準とするグラン・ヴァン。粘土がもたらす果実の密度と香りの強さを、石灰岩由来の精密さ、活力、張りが整えます。公式サイトは、深く集中しながら無理のない明るさを備え、力を静かに示す均衡とフィネスのワインとして表現しています。今回Amazonで在庫を確認した商品は2017年の750mlボトルです。

Mondot

主に石灰岩土壌の若木区画から選ぶ、もう一つのテロワール表現です。メルロー比率は90%超、新樽は使わず、果実の純度、鮮度、歯切れのよさを前面に出します。若いうちの快活さを楽しめる一方、数年の熟成にも向くと公式サイトが紹介する、軽やかで親しみやすいキュヴェです。軽量瓶や再生繊維のラベル・箱、金属カプセルを減らす試みも進めています。

テーブルに並べたサン・テミリオンとポムロールの複数のワインボトル
サン・テミリオンとポムロールのボトルが並ぶ食卓。右岸のメルロー主体ワインを比較して楽しむ文脈を伝えます(画像: Julien Menichini / CC BY 2.0) Wikimedia Commons / CC BY 2.0

ワイナリーの歴史

トロロン・モンドの現在を象徴する節目は、2021年に完成した醸造所の全面改修です。自然光、作業動線、機能性を重視したHQE認証の建物を伝統的な景観になじませ、地下深くに精密な醸造設備を収めました。アイメリック・ド・ジロンドと技術責任者レミー・モンリボのチームは、区画の違いを支配せず、最小限の手当てでワインへ映す方針を掲げています。現在はワインだけでなく、予約制の見学と試飲、宿泊、レストランを通じて、丘のテロワールとサン・テミリオンの風景を体験できる場所として開かれています。

シャトー・トロロン・モンドを写真で見る

サン・テミリオンのブドウ畑で収穫作業をする人々の歴史写真
近隣のサン・テミリオンで記録された歴史的な収穫風景。果実を見極めて畑から運ぶ手仕事の原点です(画像: Cuville Fernand / CC0) Wikimedia Commons / CC0
ワイン樽の鏡板に刻まれた樽職人の焼き印
サン・テミリオンの樽に残る樽職人の印。素材と使用年数を選び分ける熟成設計を細部から想像できます(画像: Dennis G. Jarvis / CC BY-SA 2.0) Wikimedia Commons / CC BY-SA 2.0
石壁にボトルが並びテーブルと椅子を備えたサン・テミリオンの試飲室
サン・テミリオンの試飲空間。トロロン・モンドでは畑と醸造所を巡り、二つのキュヴェを味わう見学が用意されています(画像: Dennis G. Jarvis / CC BY-SA 2.0) Wikimedia Commons / CC BY-SA 2.0
丘の上のシャトー・トロロン・モンドとブドウ畑を写した歴史的な絵はがき
古い絵はがきに残るシャトー・トロロン・モンド。丘の建物と畑の輪郭が長く受け継がれてきた景観を示します(画像: Henry Guillier / Public domain) Wikimedia Commons / Public domain
塔と教会を中心に石造りの建物が集まるサン・テミリオンの街並み
石造りのサン・テミリオンを見渡すパノラマ。高台のトロロン・モンドと村の距離感を地域全体から捉えます(画像: Didier Descouens / CC BY-SA 4.0) Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0
サン・テミリオンの草地を群れで歩く羊
サン・テミリオンの緑地を歩く羊。馬耕や生け垣、被覆作物とともに、生きものを含む畑の環境を考える一枚です(画像: Nataloche / CC BY-SA 4.0) Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0

シャトー・トロロン・モンドのおすすめワイン

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シャトー・トロロン・モンドの味わいを知るなら、まずは代表的な銘柄から選ぶのがおすすめです。

シャトー・トロロン・モンド 2017 750ml

シャトー・トロロン・モンドらしさを感じやすい1本として、ヴィンテージや販売者、配送条件を確認しながら選びたい候補です。

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まとめ

シャトー・トロロン・モンドは、フランスのワインを知るうえで押さえておきたい造り手です。産地の個性、歴史、代表的なワインを知っておくと、ボトルを選ぶときの判断材料が増えます。まずは代表的なキュヴェのスタイルを確認し、料理や熟成感の好みに合わせて選ぶとよいでしょう。

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この記事はWine Bazaar編集部が、公開情報・取材情報・商品情報を確認し、読者がワインを選びやすくなることを目的に作成しています。内容は必要に応じて更新します。

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