INDEX
特徴・ポイント
スペイン東部のカタルーニャにあるワイナリー。「誰でも手を伸ばせて、しかもとびきり美味しいワインを」という思いからつくられるワインは、コストパフォーマンスの高さと品質の良さから高く評価されている。価格はリーズナブルだが大量生産はせず、目の届く範囲で丁寧にワイン造りを続ける醸造所だ。
ワインづくりのこだわり
醸造長のジョセップ・バドリ氏は、フランス、オーストラリア、チリで伝統的・先進的なワイン造りを学んだ。双方の良いところを取り入れた、美味しいぶどうエキスだけをワインに溶け込ませる醸造法がクロ・モンブラン(Clos Montblanc)のワインを自然な味わいにしている。
代表的なワイン
クロ・モンブラン プロジェクト・クワトロ・カヴァ・ブリュット
4つのぶどう品種がブレンドされたクワトロシリーズの1本。マカベオ、チャレッロ、パレリャーダ、シャルドネの4品種がバランスよくブレンドされた、発泡性の白ワイン。シャンパーニュのように瓶内二次発酵で醸造する。淡い緑色で、泡は細かく柔らかい。 洋ナシや白桃の香りを持ち、豊かな果実味と酸味がバランスが良く溶け込んでいる。
フィンカ・カルボネル ヴィウラ・シャルドネ
フィンカ・カルボネルシリーズは、クロ・モンブランの中で、一番手頃なシリーズ。くせのない自然な味わいに仕上がっている。果実の香りがさわやかな、さっぱりしたワインだ。
カスティーリョ・デ・モンブラン・カヴァ・ブリュット
カスティーリョ・デ・モンブランシリーズの1本。カタルーニャの中世の要塞都市モンブランにちなんだ名前が付いている。カヴァ・ブリュットは発泡性のワインで、マカベオ、チャレッロ、パレリャーダの3種の地元品種で造られる。
ワイナリーの歴史
1988年にカルボネル氏が、スペイン東部カタルーニャ州の山間部、コンカ・デ・バルベラに設立したワイナリー。
コンカ・デ・バルベラは、山に囲まれた畑に地中海からの風が吹き込み、季節・昼夜で寒暖差が激しい。そのため、ゆっくりと時間をかけてぶどうが成熟し、豊かな香りが生まれる。
ぶどう栽培に最適な地で、テンプラニーリョやガルナッチャ、パレリャーダなどのスペイン固有品種の他に、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロー、シャルドネなどの国際品種も多く栽培。固有品種、国際品種それぞれの特徴を生かした多彩なワインを生み出している。
カタルーニャは「食の都」としても有名で、新しいスペイン料理「モダン・スパニッシュ」を生んだ、食の最先端とも言える地域だ。当地で育くまれたクロ・モンブランのワインもモダンで洗練されたものになっており、モダン・スパニッシュの名店から絶大な支持を受けている。