春の草花が残る砂礫のブドウ畑の先に白い醸造施設と大きな傘松が見える風景
ワイナリー

シャトー・ド・フューザル

シャトー・ド・フューザル(Château de Fieuzal)は、フランス・ボルドー地方ペサック・レオニャンを代表する造り手のひとつです。名前は聞いたことがあっても、どんな土地で、どのような考え方のもとにワインを造っているのかまでは意外と整理しにくいものです。

この記事では、シャトー・ド・フューザルの特徴、ワインづくり、代表的なワイン、歴史を分かりやすく紹介します。造り手の背景を知っておくと、ラベルだけでは見えにくい味わいの方向性や価格の理由も理解しやすくなります。

春の草花が残る砂礫のブドウ畑の先に白い醸造施設と大きな傘松が見える風景
フューザル公式が伝える細かな砂礫、森、生け垣、白い建物と傘松を参照し、別構図のペサック・レオニャン風景としてWine Bazaar編集部が制作したイメージ(画像: Wine Bazaar編集部)

シャトー・ド・フューザルとは

産地とスタイル

シャトー・ド・フューザルは、フランス・ボルドー地方ペサック・レオニャンの風土と深く結びついたワイナリーです。産地の気候、土壌、品種の個性を生かしながら、その地域らしさが伝わるワインを生み出しています。

砂礫と草の残る畑で作業者が熟した黒ブドウを手摘みして小さな収穫箱へ入れる様子
フューザル公式の74区画・6品種を手摘みする資料を参照し、砂礫の畝で黒ブドウを選ぶ様子を別構図でWine Bazaar編集部が制作したイメージ(画像: Wine Bazaar編集部)

評価される理由

シャトー・ド・フューザルは、ボルドー南部ペサック・レオニャンのレオニャン村にあるグラーヴ格付けシャトーです。細かく深い砂礫と、その間を満たす砂が水はけと保水を両立し、赤にも白にも芯のある鮮度を与えます。畑は30ヘクタールの森と長い生け垣に守られ、74区画・6品種を個別に見ながら手摘みで収穫します。赤はカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド、白はソーヴィニヨン・ブランとセミヨンが軸。果実の厚みだけを追わず、砂礫土壌由来の張り、みずみずしさ、香りの細部を長い余韻へつなぐのがフューザルの持ち味です。自然環境、家族、現代アート、自由な試行を一つのテロワールとして捉える姿勢も、このシャトーらしい個性です。

ワインづくりのこだわり

74区画の性格を混ぜる前に見極められるよう、醸造庫にはオーク10基、ステンレス44基、コンクリート16基のタンクを備えます。赤はヴィンテージや品種に合わせて抽出を調整し、濃さよりも生き生きした果実、均衡、奥行きを重視。地下の複数ギャラリーにはフレンチオークとアカシアを合わせて800樽以上が並び、区画ごとのワインをおよそ12か月育てます。白はソーヴィニヨン・ブランとセミヨンを小箱で手摘みし、酸化を避けながら全房をゆっくり圧搾。果汁を細かく分け、オーク、アカシア、ステンレスを使い分けて発酵・熟成します。分析値だけでなく試飲を最後の判断に置き、柑橘、白い花、白桃の香りと塩味を思わせる張りを残す考え方です。

コンクリート床の醸造庫にオーク、ステンレス、コンクリートの発酵タンクが並ぶ様子
公式が説明するオーク10基、ステンレス44基、コンクリート16基の構成を参照し、実用的な混合タンク室を別構図でWine Bazaar編集部が制作したイメージ(画像: Wine Bazaar編集部)

代表的なワイン

Château de Fieuzal Rouge

赤のグラン・ヴァンはグラーヴ格付けの対象です。カベルネ・ソーヴィニヨンの骨格に、メルローの丸み、カベルネ・フランの香り、プティ・ヴェルドの色とスパイスをヴィンテージごとに組み合わせます。カシスや黒い果実、杉、土、スパイスを思わせる複雑さがありながら、砂礫土壌が支える鮮度が輪郭を保ちます。若いうちは端正で、熟成するとタンニンがほどけ、香りの層が増すタイプです。

Château de Fieuzal Blanc

ソーヴィニヨン・ブランとセミヨンを組み合わせる白のグラン・ヴァンです。公式が紹介する2022年はソーヴィニヨン・ブラン55%、セミヨン45%で、フレンチオークとアカシアで12か月熟成。レモンやグレープフルーツ、アカシア、サンザシ、白桃を思わせる精緻な香りに、温暖年でも崩れない構造的な張りを備えます。樽の厚みが前へ出すぎず、柑橘の鮮度、花、果実、ほのかな煙やナッツの要素がまとまります。

L’Abeille de Fieuzal Rouge

同じ畑の果実を用い、グラン・ヴァンと同じ注意を払いながら、より軽やかに楽しめる個性を目指す赤です。公式が紹介する2023年はメルロー50%、カベルネ・ソーヴィニヨン40%、プティ・ヴェルド10%。ラズベリーやイチゴのような赤い果実、コショウや穏やかなスパイス、丸くジューシーな口当たりがあり、フィニッシュの酸が飲み心地を整えます。

L’Abeille de Fieuzal Blanc 2022

フューザルの白を親しみやすく知るためのセカンドワインです。ソーヴィニヨン・ブランの柑橘とハーブ、セミヨンの丸みと白い果実、オークやアカシア由来の穏やかな厚みを、砂礫土壌の鮮度がつなぎます。Amazon.co.jpでは2022年750mlのASIN付き商品ページを確認し、『通常2~3日以内に発送』の表示とカート、今すぐ買うの購入導線がありました。白身魚、貝、ハーブを使った鶏料理、山羊乳チーズなどに合わせやすい一本です。

窓辺の食卓に無地の白ワインボトル、淡い金色のワイン、白身魚、レモン、パン、蜂蜜を置いた様子
ラベイユ・ド・フューザル・ブランの柑橘、白い果実、花、穏やかな厚みを食卓で想像できるよう、無地ボトルと白身魚をWine Bazaar編集部が制作したイメージ(画像: Wine Bazaar編集部)

ワイナリーの歴史

この土地では400年以上前から小規模な栽培農家がブドウを育ててきました。1851年まで地所を所有したフューザル家の最後の子孫『Lovely Fieuzal』にちなみ、1864年に現在の名が定着。1893年ヴィンテージはローマ教皇レオ13世の食卓に供され、1959年には赤ワインがグラーヴ格付けに選ばれました。2001年、フランスワインに魅せられたアイルランド出身のブレンダ&ロックラン・クイン夫妻が取得し、家族として長期的な再生を支援。現在のワインメーカー、スティーヴン・キャリアは新世界での経験も生かし、伝統的なボルドーの枠に閉じず、品種・区画別の発酵容器や樽、アカシア、アンフォラまで試しながら、フューザルの鮮度を現代的に表現しています。

シャトー・ド・フューザルを写真で見る

石とコンクリートの地下樽庫に使い込まれたワイン樽が二列に並び、床にホースが延びる様子
公式が伝える800樽以上のフレンチオークとアカシアが並ぶ地下ギャラリーを参照し、中央対称を避けた別構図でWine Bazaar編集部が制作したイメージ(画像: Wine Bazaar編集部)
ブドウ畑へ開いた明るい部屋の木のテーブルに赤白の試飲グラスと水差しが並ぶ様子
フューザル公式の家族的な迎え方、自然、現代アートの要素を参照し、庭と畑へ開く静かな試飲室を別構図でWine Bazaar編集部が制作したイメージ(画像: Wine Bazaar編集部)
シャトー・ド・フューザル1989年とペサック・レオニャンの文字を焼き印した木箱の拡大
1989年ヴィンテージの木箱に残るフューザルの焼き印。歴史ある名とペサック・レオニャンの表記を伝える資料写真です(画像: Jamain / CC BY-SA 3.0) Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0
シャトー・ド・フューザル2000年のラベルが見える熟成したハーフボトル
シャトー・ド・フューザル2000年のハーフボトル。格付け赤の伝統的なラベルと熟成したボルドーボトルの姿が分かります(画像: Geographer / CC BY-SA 4.0) Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0
ボルドーのブドウ樹で葉の間に実る熟した淡い黄緑色のセミヨンの房
ボルドーで育つセミヨンの資料写真。フューザルの白に丸み、白い果実、花の香り、熟成の広がりを与える主要品種です(画像: Chateau La Tour de Chollet / CC BY 2.0) Wikimedia Commons / CC BY 2.0
ブドウ樹の葉の下で黄金色を帯びて熟したソーヴィニヨン・ブランの房
フューザルの白に柑橘、ハーブ、白い花、伸びやかな酸をもたらすソーヴィニヨン・ブランの資料写真です(画像: Nathan / CC BY-SA 2.0) Wikimedia Commons / CC BY-SA 2.0

シャトー・ド・フューザルのおすすめワイン

この記事にはAmazonアソシエイトリンクが含まれます。

シャトー・ド・フューザルの味わいを知るなら、まずは代表的な銘柄から選ぶのがおすすめです。

ラベイユ・ド・フューザル ブラン 2022 750ml

シャトー・ド・フューザルらしさを感じやすい1本として、ヴィンテージや販売者、配送条件を確認しながら選びたい候補です。

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まとめ

シャトー・ド・フューザルは、フランスのワインを知るうえで押さえておきたい造り手です。産地の個性、歴史、代表的なワインを知っておくと、ボトルを選ぶときの判断材料が増えます。まずは代表的なキュヴェのスタイルを確認し、料理や熟成感の好みに合わせて選ぶとよいでしょう。

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編集情報

この記事はWine Bazaar編集部が、公開情報・取材情報・商品情報を確認し、読者がワインを選びやすくなることを目的に作成しています。内容は必要に応じて更新します。

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